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知っているようで実は知らない世界の宗教 2017年40冊目

池上彰の「知っているようで実は知らない世界の宗教」を読んだ。


知っているようで実は知らない世界の宗教 (SB新書)

知っているようで実は知らない世界の宗教 (SB新書)

  • 作者: 池上彰+「池上彰のニュースそうだったのか!!」スタッフ
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2017/10/06
  • メディア: 新書
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★★★★★

世界三大宗教を俯瞰するのにとても良い本だ。


p.30
閻魔大王の化身がお地蔵さんと呼ばれる存在です。
*諸説あります

お地蔵さんってなんなんだろう?
なんでお地蔵さんの前で祈ったり、お辞儀したりするんだろう?


p.67

神道は八百万の神様ですから、非常に多くの神様がいます。そこに仏様という考え方が入ってくると、神様は仏様の仮の姿だという風に考えたり、逆に神様の仮の姿が仏様なんだと考える人たちも出てきたりして、結果的に日本人は神道なのか仏教なのかが曖昧になってしまっているというわけです。

そもそも宗教では教えというのが大事だと思う。
教えが違えば融合するはずはないんだけれど、神道と仏教で重なっていない部分が多くてうまく融合しちゃったんじゃないだろうか。


p.72

インドの宗教別人口割合を見てみると、仏教徒はわずか0.7%しかいません。なぜこんなに少ないのでしょうか。
13世紀頃、西の方からイスラム教徒が多数入ってきて、イスラム教は「偶像崇拝は許せない」という宗教ですから、仏像や寺院などを次々に破壊しました。そのため、仏教発祥の地のインドで仏教はすっかり廃れてしまったのです。

隣り合っていたら避けられないよなぁ。


p.103

もう一つの宗派はスンニ派で、こちらは指導者はムハンマドの子孫でなくてもいいじゃないか、みんなで指導者を選んできた慣習を大切にしようという宗派です。

これまでの池上彰の著書では「スンニ派は慣習を大切にする派」としか書いていなくて、どんな慣習を大切にするかわからなかった。
「アリーの前までは血筋に関係なく指導者を選んでいたじゃないか、ムハマンドの血筋にこだわることなくその慣習に沿って指導者を選ぼう」というのがスンニ派なのか。


p.143

神宮は天皇や皇室と関わりの深い神社
大社は著名な神社の総本社的なところ
八幡宮は武士の神様「八幡神」をまつった神社
天神は菅原道真公をまつった神社
稲荷は農業の神様「稲荷神」をまつった神社
大師とついているところは、神社ではありません。弘法大師空海に由来するお寺です。

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いまさら聞けない宗教のきほん!

テレビ朝日の人気番組「池上彰のニュースそうだったのか!!」(全国ネット毎週土曜よる放送中)の書籍化、第5弾!
いまさら「知らない」とは、恥ずかしくて言えない「宗教のきほん」を、池上さんがやさしく解説。

あなたは次の質問に答えられますか?
・イスラム教徒はなぜ断食するの?
・カトリックとプロテスタントの違いは?
・神社とお寺はどう違うのか?

「知識がゼロで……」という方はもちろん、曖昧な知識で自信のない方もきちんと知っている方でも、「そうだったのか!!」と新たな発見が生まれる1冊。
この1冊で、世界三大宗教を完全理解できます!

■著者より
――グローバル社会を生きるための宗教入門!
日本では、子どもが生まれると神社にお宮参りに行き、結婚式は教会で、葬式はお坊さんに来てもらって……という人が多いのではないでしょうか。お守りを持っている人も多いですね。正月には初詣にも行くことでしょう。
これを傍(はた)から見れば、立派な宗教活動です。
私たちは、日頃あまり意識しないまま宗教活動をしているのです。とはいえ、多くの人が宗教についての知識がないのが現実でもあります。
現代を生きる私たち、グローバルに世界とつながる私たちは、もはや宗教と無縁ではいられません。2020年の東京オリンピックには多数の外国人が日本を訪れますし、選手村には「お祈りの部屋」も設置されるはずです。無用なトラブルを避けるためにも、まずは宗教の基礎基本を知っておきましょう。

●目次
はじめに──グローバル社会で生きるための宗教入門
序 章 実は知らない世界の宗教
第1章 世界三大宗教と日本の宗教
第2章 そうだったのか!! キリスト教
第3章 そうだったのか!! 仏教
第4章 そうだったのか!! イスラム教
第5章 そうだったのか!! 神道