知らないと恥をかく世界の大問題 (7) Gゼロ時代の新しい帝国主義 ★★★★★
世界で起こっていることを俯瞰できた。
思っていたよりも世界はきな臭く、一触即発の事態のようだ。
また、全ての出来事に因果があることを改めて確認できた。
ホリエモンは君はどこにでも行けるで「どの国も戦争を避けたい。経済が大事だからだ」のようなことを書いていたが、経済よりも領土もしくはプライドの方がモノを言うのは歴史を見れば間違いないことがこの本を読めばわかる。
p.107
アメル先生が最後に黒板に「フランス万歳」と書いて終わります。子供心ながら、母国語が失われるとはこういうことなのかと深く心に残っていました。
ところが大人になって、その地域は、もとはドイツ領だったのに、フランスが占拠してフランス語が使われていたと知り、あくまで「フランスから見た物語だったのだ」とがっかりしました。
p.89 植民地支配に混乱の根っこ
フランスが多くの民族を統治するには、どういう手を使ったのか。少数派を使って多数派を支配させたのです。そうすれば自分たちへの反発が起きないと考えました。
フランスがインドシナを統治したときは、ベトナム人を使ってカンボジアを統治させました。その結果、カンボジア人の植民地支配への怒りはフランス人へ向かわず、ベトナム人に向かいました。
フランスは植民地支配の責任をちゃんと果たしたのだろうか?
p.214
ところで原油は地下に、まるで井戸水のように黒い液体がチャプチャプと溜まっていると誤解していませんか?
石油は地下数千メートルのところに岩の層があり、そこに高圧によって分子の状態で閉じ込められているのです。だから「石油」といいます。地上からほって貫通すると1気圧になります。急激な減圧で、岩の中に閉じ込められていた石油が噴出します。
そうだったのか。
「分子の状態で閉じ込めらている」ってどういうことなんだ。
固体なのか?気体なのか?
p.266
共産主義というのは経済体制を表す言葉で、自由主義と対立するものではありません。自由主義の反対は「独裁」です。共産主義の反対は資本主義。
アメリカが20世紀の覇権国からおり内向きになったのを見計らい、かつての大国が新しい形の帝国主義を推し進める。難民問題、IS、リーダーの暴走…、新たな衝突の種が世界中に。世界のいまを池上彰がズバリ解説。