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レバレッジ人脈術

レバレッジ人脈術 ★★★★☆


人脈本は初めて。
「異業種交流なんて一見格好いいけど、どうせ当たり障りのない会話で終わるだろう」と思っていた自分にとって、初めての人脈本がこれだったことはとても幸運だったと思う。


読む前は、どうやって人脈を作り足がかりにして利益を上げるのかという内容を想像していた。
人脈本なんてそんなもんだろうと思っていたが、これは違った。
この本はコントリビューション(貢献)が大事だということに首尾一貫している。
それは著者の眼鏡屋の営業経験から説得力があり納得いくものだった。


前書きに「レバレッジ人脈術」とは何か?その目的は?が明記されていて安心する。例があればと思ったところで、例が提示されていて非常に分かりやすい。
うまいなぁと思っていたところ、途中に著者が1日1冊以上の多読をしているとあった。
なるほど、多読がこのような文章を生み出しているのだろう。
著者が多読について書いたレバレッジ・リーディングを読んでみたいと思ったが、図書館の蔵書にはないようだ。

残念だったのは、横文字がやや多いこと。
コントリビューションって貢献でいいじゃない。コンパクトになるし。
メンターって師匠、尊敬する人でいいじゃない。
横文字を使ってせいで「プロセス」と書いたり「過程」と書いたりと、単語表記の統一性が無くなっているところもあった。

それから文字が大き目でページ少な目なのに1400円という価格設定。
この前に出版した本が当たったからなんだろうけど。

p.3 人脈に勝るパーソナルキャピタルはない
私は「本を読まないビジネスマンは成功しない」と強調しました
しかし、もっとも重要なものが人脈です。人脈のないビジネスマンが成功することは、きわめて難しいでしょう。
*パーソナルキャピタル(自己資産)

p.4 「誰を知っているか」ではなく、「誰に知られているか」
人脈とは

「いろいろ頼ったり、お願いしたり出来る相手」でもありません。むしろ全く逆に、人から頼りにされるぐらいでちょうどいい気がします。

さらに言うと、私の考える人脈とは、情報を交換したり、人を紹介したり、刺激しあったりして、一緒に成長していけるようなマインドの高い仲間のことです。

p.6 「誰を知っているか」ではなく、「誰に知られているか」
何かをしてもらおうというのは、とてもパッシブな考え方だと思います。人脈をパッシブではなくて、アクティブに考えていくのが、レバレッジ人脈術なのです。

p.7
自分の価値観にあった仲間を見つけ、つながりを持ち、ともに高めあうことが、「レバレッジ人脈術」の多いな目的なのです。

p.10
人と会うには事前のインプットが欠かせません。人にアウトプットできるもの、貢献できるものがなければ、なかなか会ってくれないでしょうし、その出会いが価値あるものになっていかないでしょう。

それをきっかけに自分も切磋琢磨できるわけです。

p.36 「レバレッジ」=「自分だけ得する」ではない
レバレッジ人脈術」という言葉に、他人をもっと利用してメリットを得るようなイメージを持ち誤解されている方もいるかもしれません。
しかし、「レバレッジ人脈術」はまさにその考え方の対極にあるような考え方なのです。人に頼ったりお願いしたりするのではなく、あくまでもコントリビューションで関係を深めながらお互い切磋琢磨し、関わった全員が相乗効果を得ていこうという精神です。

p.47 人脈作りの6つのタブー

  1. 名前も言わずにお願いする
  2. 相手の都合を考えないアプローチやコンタクトをする
  3. 自分の話しかしない
  4. 意味のない紹介をする
  5. 「お願い」ばかりする
  6. 「メンター」になることを依頼する *メンター(師、尊敬する人)

p.54 コントリビューション・四つのレベルを理解する
人脈作りは、会いたい人にアプローチし、実際に出会い、その関係を継続し、お互いに成長・発展するという四つのプロセスをたどります。

そして、この全ての過程において基本になるのがコントリビューションです。

p.58 「会いたいと思われる人」になるには
人脈作りのうまい人とは、他の人から「この人に会いたい」「この人と仕事をした
い」「この人になにかやってあげたい」と思われるような人です。

p.60 「会いたいと思われる人」になるための条件

  1. インプット まず絶対条件として、常にインプットする人間であること
  2. 魅力的なプロフィール 相手に「この人は何か面白そうだな」「会ってみたいな」と思ってもらえるようなプロフィールが必要
  3. 情報発信 ブログやメルマガを書いたり、本を出したり、新聞にコラムを書いたりしていること

p.127 思わず「紹介したくなる人」5つの条件

  1. 紹介を頼まない人
  2. コントリビューション・ベースの関係である人
  3. 相性が合う人
  4. やりたいことが明確になっている人
  5. マインドの温度差がない人 

内容紹介
ベストセラー『レバレッジ・シリーズ』最新作!

最小の労力で、関わった人のすべてが最大の成果を生む「人脈術」



「『レバレッジ・リーディング』で、私は『本を読まないビジネスマンは成功しない』と強調しました。しかし、もっと重要なものが人脈です。人脈のないビジネスマンが成功することは、きわめて難しいでしょう。

人脈に勝るパーソナルキャピタル(自分資産)などありません。つまり、人脈づくりこそ最強の投資なのです。

では、私はどうやって人脈を築いてきたのか。

それが、最小の労力で、関わった人のすべてが最大の成果を生む『レバレッジ人脈術』なのです」(本文より)



著者の考える人脈とは、お互い情報を交換したり、人を紹介したり、刺激し合ったりして、一緒に成長していけるようなマインドの高い仲間のこと。そういう仲間のネットワークの中にいると、その中の仲間が目標を達成していったりします。それは、たとえば会社の上場だったり、本の出版だったり、海外で生活をすることだったり。そんな達成する姿をみることによってより目標を達成することのイメージができるようになるのです。

何かをしてもらおうというのは、とてもパッシブな考え方。人脈をパッシブではなくて、アクティブに考えていくのが、レバレッジ人脈術なのです。頼むのではなく、相手に対して何ができるのかを考えていくということなのです。

仲間内に意識が伝染し、「難しい」と思っていたことが簡単になり、「できない」と思っていたことが可能になる。そういう相乗効果によって、全員が大きく成長できるわけです。



自分の価値観にあった仲間を見つけ、つながりを持ち、ともに高め合うことが、「レバレッジ人脈術」の大きな目的なのです。


本書は、『レバレッジ・リーディング』『レバレッジ・シンキング』(東洋経済新報社)、『レバレッジ勉強法』(大和書房)『レバレッジ時間術』(幻冬舎新書)でシリーズ40万部突破の著者による待望の新作です。
出版社からのコメント
本田直之(ほんだ・なおゆき)
レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長兼CEO。シティバンクなどの外資系企業を経て、バックスグループの経営に参画し、常務取締役としてJASDAQへの上場へ導く。
現在は、日米のベンチャー企業への投資事業を行うと同時に、少ない労力で多くの成果をあげるためのレバレッジマネジメントのアドバイスを行う。
日本ファイナンシャルアカデミー取締役、コーポレート・アドバイザーズ・アカウンティング取締役、米国Global Vision Technology社取締役を兼務。
ハワイに拠点を構え、年の半分をハワイで過ごす。
著書に、ベストセラーシリーズとなった『レバレッジ・リーディング』『レバレッジ・シンキング』(共に東洋経済新報社)、『レバレッジ時間術』(幻冬舎新書)、『レバレッジ勉強法』(大和書房)、訳書に『パーソナルブランディング』(東洋経済新報社)がある。
サンダーバード国際経営大学院経営学修士(MBA)
明治大学商学部産業経営学科卒
(社)日本ソムリエ協会認定アドバイザー
世界遺産アカデミー正会員