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自分のことだけ考える。: 無駄なものにふりまわされないメンタル術 2018年13冊目

ホリエモンの新書「自分のことだけ考える。: 無駄なものにふりまわされないメンタル術」を読んだ。

★★★★☆


内容は「秒速で10億円稼ぐありえない成功のカラクリ 2018年10冊目 - How Many Books Do You Have?」と「嫌われる勇気 2017年29冊目 - How Many Books Do You Have?」の組み合わせという感じ。


他人の成功を妬み足を引っ張ることに違和感を感じたり嫌気が差している人にぜひ読んでほしい。


p.22

重要なのは「自分がどう言われるか」「どう思われるか」ではなくて、「自分が何をするのか」「それによって何が変わるのか」ということ。
価値のあること、信念を持ってることなら、人の目は気にせず、ぐいぐい前に進んだほうが絶対「勝ち」だし、面白い。自由に生きたいと願うなら、常にそんな心構えでいてほしいと思う。

アドラー心理学と同じ。


p.34

「何だよ!」なんて言って斜に構えていると、自分のほうが立場が上になったように錯覚するから、気は楽になるかもしれない。でも、それで得することなんてなにもないのだ。

「水曜どうでしょう」のディレクターの藤村氏が「何かをやろうとしたときに、批判的なことを言えば頭が良さそうに見える。けど、そのプロジェクトに一番寄与しているのはポジティブにそのプロジェクトを成功させようとがんばっているやつ」というニュアンスの言葉を思い出した。


p.45

はっきり言うと「生真面目なだけの人」が、全く評価されない時代になる
「生真面目な人」だからといって、クリエイティブな発想ができるわけではないだろうし、特殊な能力もないだろう。

これからの世の中で本当に活躍していくのは、多少「不真面目」でもいいから、新しい価値を生み出せる人。
成功できるのは、好きなことをとことん極めた人や、希少性の高いスキルを身につけた人だ。

無遅刻無欠勤だけが取り柄って人は結構いるけど、危機感はなく評価されないことを不当に扱われているとすら思っていそうだ。

「真面目に働けば勤続年数とともに給料が上がっていくはず」とか…。


図書館司書が数年だか数十年真面目に働いてきたが給料が低いという不満にたいし、たしかタクシー会社の社長が「当然だ」というツイートしたことを思いだした。

その社長のツイートは多くの人を憤慨させたと思うが真っ当だと思う。

給料が上がるためには真面目に働いたかどうかより、会社にどれだけ利益をもたらしたかが重要だろう。

しかし、図書館ではそれが期待できない。


それから図書館司書の希少性の無さも加わる。

ホリエモンの言う「誰でも(やろうとしたら大抵の人は)できる(大変かもしれない)仕事」だ。

だから給料は低いし、上る見込みもない。

しかも近い将来ロボットに置き換わるだろう。


だからタクシー会社の社長は正しい。

でもなぜか一生懸命真面目に働く美学みたいなのがあって感情論になり批判を受けてしまう。

真面目に働いたとか、勤続年数とか、無遅刻無欠勤はまったく意味を持たない。


p.79

「嫌い」から「好き」への振り幅は大きいほど効果的だ。「嫌われている」という状況は、逆にチャンスだと思えたら恐れるものはないだろう。

誰だって、皆から好かれたいし「愛されキャラ」でありたい。
でも、仕事をするなら、自分の好きなことをするなら、「9割の人に嫌われても、1割の人から好かれればそれでいい」と思う。

「2割が自分のことを好きな人たち、6割が自分に興味がない人たち、2割が自分の事を嫌いな人たち」とは聞いたことがある。


p.148

今できることをとにかくやっていくのが一番の近道だ。何が正解なんて僕にもわからない。大事なことは、走りながら修正して改善していくことだ。
失敗を減らすために事前に情報集したいという気持ちはわからなくもないが「100%失敗しない方法」なんて、ない。むしろ、そうやって迷うことで、時間を無駄にしてしまっているケースが多い。「その日の課題は、その日のうちに必ず解決」しながら、「見切り発車」で進んでいくべきだ

ホリエモンの選択肢がある時の決定の仕方。




内容紹介
ホリエモン初のメンタル本! 思い込みを振り払え、炎上を恐れるな。
メンタルコントロールの極意49。
他人の目が気になる、人前だと緊張が止まらない、モチベーションを持続できない……。こうした心の悩みを抱え、自分のやりたいことにブレーキをかけてしまっている人は多い。無駄なものを遠ざけ、心をフラットに生きる方法。

※以下、本書の「はじめに」より一部抜粋

さて、ここであなた自身に問いたい。
「本当に、〝自分のことだけ〟考えて、生きていますか?」と。
こんなことを言うと「また堀江が自己中心的なことを言っている」と思われるだろう。
(中略)
〝自分のことだけ〟考えて生きる、という言葉に込めた思い――。
それは表面的に「自己中心的」「利己的」に生きる、という意味ではない。
つまるところ、僕らは「自分のことだけ考えて」生きるしかないのだ。
人は「自分のことだけ」に集中して、生きるしかないはずだ。
(中略)
自分が「正しい」と信じることを、やるしかない。
自分が「必要だ」と感じるものを、手に入れるしかない。
自分が「後悔しない」と言える、好きな道を行くしかない。
自分が「こうだ!」と決めたことを、努力し続けていくしかない。

もちろんその結果、失敗するかもしれない。
もしかすると、誰かに裏切られるかもしれない。
さらに言えば、大きな損失を負う羽目になるかもしれない。
でもそれは、自分の責任だし、失敗したってそのとき反省して また自分を信じて真剣にやるだけだ。
そう、だからこの本であなたに伝えたいのは「他人や、ほかのことに言い訳をつくるな」ということだ。


堀江貴文 ほりえ・たかふみ
1972年、福岡県生まれ。実業家。SNS media&consulting株式会社ファウンダー。元株式会社ライブドア代表取締役CEO。現在は、ロケットエンジンの開発を中心に、スマホアプリのプロデュース、有料メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」の配信、会員制コミュニケーションサロン「堀江貴文イノベーション大学校」の運営など、幅広く活躍。主な著書に、『ゼロ』(ダイヤモンド社)、『本音で生きる』(SB新書)、『99%の会社はいらない』『多動力』(幻冬舎)、『好きなことだけで生きていく。』(ポプラ新書)など多数。