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嫌われる勇気 2017年29冊目

「嫌われる勇気」を読んだ。


嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

★★★★★



どうしたら幸せになれるか?

どうしたら暗い過去の呪縛から抜け出せるか?

人生の難問題の対処法を青年が哲人から教わる形式だ。




アドラーの教えはあまりに自分の人生で無かったものなのでなかなか受け入れがたい。


一方で正しいとも思う。


「過去や相手を変えることはできない。


ならば自分が勇気を振り絞って変わろう。」


たしかに真理だと思う。




この本を読んだとき、まずはじめに大山泰弘の著書にあった言葉を思い出した。



働く幸せ~仕事でいちばん大切なこと~ - How Many Books Do You Have?

p.3 プロローグ 知的障害者に導かれたわが人生
導師は人間の究極の幸せは、
人に愛されること、
人にほめられること、
人の役に立つこと、
人から必要とされること、
の4つと言われました。
働くことによって愛以外の幸せは得られるのだ。
私はその愛までも得られると思う。
(大山泰弘)

アドラーの教えが元なのかもしれないし、独自に似たような真理にたどり着いたのかもしれない。



不安症の人、辛い過去を引きずっている人、対人関係に苦しんでいる人、人の顔色をうかがっている人、自分の人生を生きていないと感じる人、人生が楽しくないと感じる人に読んで欲しい。


p.53

アドラー心理学は、勇気の心理学です。あなたが不幸なのは、過去や環境のせいでありません。ましてや能力が足りないのでもない。あなたには、ただ、”勇気”が足りない。いうなれば「幸せになる勇気」が足りていないのです。

『最初は「勇気」って!』と思った。


p.92

健全な劣等感とは、他者との比較の中で生まれるのではなく、「理想の自分」との比較から生まれるものです。

-


p.115

アドラー心理学とは、他者を変えるための心理学ではなく、自分が変わるための心理学です。他者が変わるの待つのではなく、そして状況が変わるのを待つのではなく、あなたが最初の一歩を踏み出すのです。

すごいポジティブ!


p.122

フロイト的な原因論は「所有の心理学」であり、やがて決定論に行き着きます。一方、アドラー心理学は「使用の心理学」であり、決めるのあなたなのです。

確かに…。でもどうしても過去に囚われてしまう。


p.212

「誰かが始めなければならない。他の人が協力的でないとしても、それはあなたには関係ない。私の助言はこうだ。あなたが始めるべきだ。他の人が協力的であるかどうかなど考えることなく」

これはキツイ。


p.271

もしも「いま、ここ」に強烈なスポットライトを当てていたら、過去も未来も見えなくなるでしょう。

われわれはもっと「いま、ここ」だけを真剣に生きるべきなのです。過去がみえるような気がしたり、未来が予測できるような気がしてしまうのは、あなたが「いま、ここ」を真剣に生きておらず、うすらぼんやりとした光の中に生きている証です。

不安から解き放たれるためには、この考えが正しいと思う。


p.294

アドラーの考えを受け入れがたいということがあれば、それが常識へのアンチテーゼの集大成だからであり、その理解には日常生活での実践も必要だからです。

とくに目的論は考えたこともなかった。



「あの人」の期待を満たすために生きてはいけない――
【対人関係の悩み、人生の悩みを100%消し去る〝勇気〟の対話篇】

世界的にはフロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨匠とされながら、日本国内では無名に近い存在のアルフレッド・アドラー。
「トラウマ」の存在を否定したうえで、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言し、
対人関係を改善していくための具体的な方策を提示していくアドラー心理学は、
現代の日本にこそ必要な思想だと思われます。

本書では平易かつドラマチックにアドラーの教えを伝えるため、
哲学者と青年の対話篇形式によってその思想を解き明かしていきます。
著者は日本におけるアドラー心理学の第一人者(日本アドラー心理学会顧問)で、アドラーの著作も多数翻訳している岸見一郎氏と、
臨場感あふれるインタビュー原稿を得意とするライターの古賀史健氏。
対人関係に悩み、人生に悩むすべての人に贈る、「まったくあたらしい古典」です。<<