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canとbe able toのニュアンスの違い

canとbe able toはニュアンスが違うことをハートで感じる英文法―NHK3か月トピック英会話 - How Many Books Do You Have?で知った。

p.115 canの「潜在」がわかると…
canは潜在。それがわかるとネイティブのcanにぐっと深く分け入ることが出来ます。次の文はちょっぴり不自然な文。それがわかりますか?

△ Luckily, I could clean up the mess before my parents got back.
両親が帰ってくる前に綺麗に掃除することが出来たんだよ、幸運なことに、ね

日本語的に不自然なところはありませんが、英語ではcouldに違和感があるのです。この文は「実際に掃除できた」という意味。ですがcanは「潜在」。つまり「やろうと思えば掃除できた」…これは奇妙でしょう(ここではwas able toなら大丈夫)。
次の文ならばcouldでOKですよ。

My granddad could all kinds of magic tricks.
おじいちゃんは沢山いろんな手品が出来たんだよ

p.215 be able to
be able to はcanとほぼ同じですが、過去の文で使われると微妙に意味が変わってきます。

He could fix any kind of machine.
どんな機械も[やろうと思えば]直せた

I was able to fix my computer.
パソコンを[実際に]直せた

違いを押さえておきましょう。

これをより掘り下げてみる。

canと be able toの使い分けについて 先日、「できる」という文.. - 人力検索はてなより

canは「可能性」を表し、「(実際にできるかどうかはわからないが)〜する能力がある」という意味を持ちます。

ableは「実際可能」を表し、「(実際に)〜することができる」という意味です。

この区別は過去形において特にはっきりします。couldは婉曲・推量の意味を帯び、「〜することができたのに(しなかった)」という意味であるのに対し、was able toは「〜することができた(実際にそうした)」という意味になります。

こちらは過去形couldになったときに仮定法的解釈しかしていないが、可能性的解釈もできるはず。


couldとbe able toの違い:毎日5分英文法問題集より

以下のようにcouldを用いると、彼は試験に合格する能 力を持っていたということは分かりますが、実際に合格したか どうかは分かりません。

He could pass the exam.

また、受けていれば合格できたのになあ、というニュアンスで 用いられることもあります。これは、仮定法に近いですね。

これが困る。
can(可能性)が過去形couldになると

合格する能力を持っていた(可能性 実際に合格したかどうかは分からない)
合格できたのに(仮定法 つまり合格できなかったという)

の二通りの解釈が出来ることになる。