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どうせ死ぬのになぜ生きるのか 2015年31冊目 

どうせ死ぬのになぜ生きるのか 晴れやかな日々を送るための仏教心理学講義 ★★☆☆☆



”どうせ死ぬのになぜ生きるのかという問いに実践レベルで答えを出せるのはおそらく仏教しかない”とのこと。
ならば、高僧にその問の答えを聞けばお終いではないのか?
答えが出せないのであれば、どんなに行を行おうと仏教は実践レベルで答えを出せるとは言えないのでは?と思った。

本書の殆どは仏教についてで、「仏教のすすめ」というタイトルの方がしっくりくる。

全体的に冗長な表現が多く、「それさっき出てきた。早く先に進めて。」と思う回数が多かった。


p.106

ではなぜ、他の動物が持っていない(と考えられている)自意識を人間だけが持っているのでしょうか?

この問いに対する答えがでてくるのかと思っていたら全然出てこない。



なぜ私たちは悩みや不安からいつまでたっても解放されないのか。それは「どうせ死ぬのになぜ生きるのか」という問いに答えられないために、一つひとつの悩みの根底にある「漠然とした不安」が解消されないからではないか。精神科医である著者が、この問いに初めて向き合ったのは10歳のとき。それから40年経った今、この問いに実践レベルで答えが出せるのは仏教しかないと著者は確信し、日常の中でその教えを実践している。何も出家などしなくとも、誰でも実践できる「行」や「方便」によって、曇りない心で真実をつかみ、毎日を明るく生きられるようになるのである。「行」とは日々の行動習慣の一種だが、「背筋を伸ばす」「眼鏡を拭く」「朝、シャワーを浴びる」といったことでも「行」になる。「方便」はごく簡単に言えば「困っている人に親切にする」ということであり、人間関係のつまらない行き違いをなくすためにも必要な姿勢である。さらに瞑想のやり方やお寺の活用法、怒りを抑える方法なども伝授。満を持して放つ「仏教心理学」のすすめ。