歯医者に行けた!
前日、特に不安もなく行けるという気持ちが大きかった。
中村天風の心を積極的にすることが心にしみていたのか?
約10年ぶりに歯医者に行った。
思ったより歯科は小さく、客が一人しかいなかった。
待合室でカームダン錠(ソラナックス錠のジェネリック)を飲んで待つと、10分もしないで診察室に呼ばれた。
正直「何で10年もほったらかしにしたの!」と怒られたら帰ろうと心に決めていた。
なにも嫌で行かなかったわけではない。恐怖で行けなかったのだ。
しかし、先生はそんなことは言わずに自分の話を良く聞いてくれた。
先生はパニック障害を理解してくださり「口が渇いたらいつでも左を挙げてください。」仰ってくださった。
イスが倒され、歯の検査が始まる。
流石に緊張して肩が上がる。緊張すると口が渇くので悪循環だ。約10年ぶりだからしかたもない。
歯の状態を「何番C3、C何チャラ…」と観察して記録していく。
その後、360度撮影のレントゲンを撮った。
そのレントゲン画像を見ながら現在の歯の状態の説明を受ける。
決して「酷いですね。」と仰らなかったのが嬉しかった。
約10年、被せ物が取れてもそのままにしていたのだ、それ以外にも虫歯もあるだろう。それなのに辛らつな言葉はなくとても優しかった。
レントゲン画像を見ながら話し合い、まずは軽い所(治療に時間がかからない、難易度が低い、口を開けている時間が短い)から治療を重ねて、恐怖を安心で上書きしたいという自分の意向も正しく理解してくださって、それが治療方針となった。
イスが倒され、今度は歯の治療が始まる。
肩は上がったままだ。顔は引きつっていたかもしれない。
しかし、治療自体は自分にとっては問題ない、問題は口が渇くことだ。
治療が進むにつれ、慣れてきたので弛緩させ肩を下ろす。しかし腹式呼吸(YOGAの鼻で吸って、鼻で吐く)は出来なかった。それだけ緊張していたのだろう。YOGAの先生が仰っていた、手のひらを上に向けることのみ実行した(副交感神経を優位にするとのこと)。
一回、口の一部が一番乾いた時、やや不安を感じた。
緊張もありちょっと動悸が顔を覗かせた。しかし、発汗はない。ソワソワ感、その場から逃げ出したい感もない。
カームダン錠(ソラナックス錠のジェネリック)が効いているのか!?
左手を挙げて「口をゆすがせてください」と言おうかどうか迷ったが、我慢できた。
結局それがピークで、以降はむしろそこそこリラックして治療に臨めた。
カームダン錠(ソラナックス錠のジェネリック)よりも、先生の理解がなによりも精神的に安心の薬だった。
治療は進み、約10年ぶりの歯医者は無事問題もなく終えられた。
自分は自信が付き、明日がOKなら明日でも予約したかった。
しもし空きが無く諦め、もししたら発作で迷惑をかけてしまうから、直近でお客が少ない時間を予約した。五日後だ。
今現在歯医者に対しては、ほとんど不安はない。
請求 3790円