キングコングの西野の書いた「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」を読んだ。

- 作者: 西野亮廣
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/10/04
- メディア: 単行本
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前回読んだ「魔法のコンパス 道なき道の歩き方」と同様、「なんて頭が切れる人なんだろう」と思った。
バッシングに関しての見解は事前に想定していたのか、それとも後付なのか?
それは本人しか知らない。
もし事前に想定していたとしたら、とてもホリエモンに似ていていると思う。
言葉足らずで突き進む。
世間は彼らの常識にとらわれない先進的な考えについていけない。
そこに不安、拒否感が生まれ、叩きが始まる。
だが彼らはアンチさえも広告として利用しているので、わざわざわかりやすい説明をする必要がない(そもそも説明責任はない)。
勝手に想像して、勝手に激化して広告塔になってくれる。
うまい仕組みだ。
西野の作品はことごとくヒットしている状況をみると、彼の先見の明、聡明さには疑いの余地が無いと思う。
こういう人に、人とお金が集まるんだろうなぁ。
p.5
僕より上の世代は、僕より子の世代のように「職業に寿命がある」という体験をしてこなかった。
多くの大人は「職業は永遠に続く」と言う前提で話を進めてくる。
だから、すぐに、「お前は何屋さんなんだ!?」と肩書を付けたがる。
上の世代には申し訳ないが、今はそんな時代ではない。
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p.39
お金は信用を数値化したものであり、クラウドファンディングは信用をお金化するための装置だ。
これはホリエモンも書いていた。
p.81
そういった批判コメントは、片っ端からリツイート&シェア。批判する人たちに、「同じ声を上げている仲間がいますよ!」とお知らせして批判派で徒党を組ませ、勢いにのらせる。
議論ほどコストパフォーマンの良い宣伝は無いし、こちらはオセロでいうところの角を押さえているので、たくさん取らせるだけとらせておいて、最後に一つだけ角に石を置けばいい。
これは最初から考え抜かれたことなのか?
そうだとしたらすごい。
すべてが西野の手のひらでうごめいているだけだ。
それとも、ホリエモンのような悔し紛れの後付っぽい「想定の範囲内」なのか?
p.180
作品だけではスマホに勝てない。
作品と同時進行で「体験」をつくり、その「体験」の「おみやげ」に作品をその場セル必要がある。現時点で、作品を確実に売る方法はこれだ。
商品は、体験に紐付ければ確実に売れる。
これが最強かもしれない。
ロボット、AI、VRの時代になっても直接の体験は置き換われことはないだろう。
クラウドファンディングで国内歴代最高となる総額1億円を個人で調達し、絵本『えんとつ町のプペル』を作り、30万部突破のメガヒットへと導いた天才クリエイターが語る、"現代のお金の作り方と使い方"と最強の広告戦略、そして、これからの時代の働き方。