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君はどこにでも行ける 2016年13冊目

君はどこにでも行ける ★★★★★




本書の大部分を占める第二章から第四章までの各国のホリエモンの所感は、本書の趣旨とは関係ないと思う。


それ以外の第一章と第五章は地位の降下する日本の経済状況を知ることができた。とても衝撃的だった。でも目を背けず直視しないといけないことだと思う。

何回も出てくる「東京の飯はうまい」はクドすぎたけれども。



ホリエモンと共感するものがあった。

それは、「メイド・イン・ジャパンの商品が遠い海外で使われている」、「外国人が日本のある文化に心酔している」、「なんで日本に来たの?」などの番組に感じた違和感だ。


わざわざ海外まで行ってメイド・イン・ジャパンの商品の使用感を聞いたりして、見ているこっちがこっ恥ずかしい。

そこまでアイデンティティを確認しなければいけないか?
そこまで自分たちを慰めなければならないのか?



ウィンブルドン現象 - Wikipedia

ウィンブルドン現象ウィンブルドンげんしょう)とは、「門戸を開放した結果、外来勢が優勢になり、地元勢が消沈または淘汰される」ことをいう。狭義には、市場経済において「自由競争による地元勢の淘汰」を表す用語である。特に、市場開放により外資系企業により国内系企業が淘汰されてしまうことをいう。ウィンブルドン効果とも呼ばれる。

p.25

日本のGDPがいまやアメリカの4分の1中国の半分以下で、一人あたりGDPは世界27位

結構衝撃的だ。
日本は安くなった。買われる地位になった。


p.105

ロボットに代用されない生き方のひとつにこういう明るい可能性がある。遊びを極めれば、仕事になる。これまでとは逆の考え方が、ひとつの勝ちパターンになっていくのだ。

ロボットに代用されない職種や産業は”プロゲーマー、プロ棋士、ギャンブル産業、音楽産業、執筆業、タレント、映画産業、ゲーム産業など”が思い浮かぶ。


p.218

「イヤなことを我慢して努力している」人が評価される時代は終わりだ。


確かにこの固定概念から自由にならないといけない。


p.232

発展途上国が近代化して経済成長していくのに対して、先進国の住民であること以外に優位性がなくなってきた人々が、なんとかして優越感を得たいっていう流れになってきている。だから、どんどん右傾化が進むという。
そういう人たちは多用な情報に触れないし、外にも出て行かない。

『ゼロ』の次の一歩は世界だった。
『君はどこにでも行ける』、略して「君どこ」ついに刊行。

激変する世界、激安になる日本。
出所から2年半、世界28カ国58都市を訪れて、ホリエモンが考えた仕事論、人生論、国家論。

観光バスで銀座の街に乗り付け、〝爆買い〟する中国人観光客を横目で見た時、僕たちが感じる寂しさの正体は何だろう。アジア諸国の発展の中で、気づけば日本はいつの間にか「安い」国になってしまった。
日本人がアドバンテージをなくしていく中、どう生きるか、どう未来を描いていくべきか。刑務所出所後、世界中を巡りながら、改めて考える日本と日本人のこれから。
装画はヤマザキマリ

〈目次〉
はじめに 世界は変わる、日本も変わる、君はどうする
1章 日本はいまどれくらい「安く」なってしまったのか
2章 堀江貴文が気づいた世界地図の変化〈アジア 編〉
3章 堀江貴文が気づいた世界地図の変化〈欧米その他 編〉
4章 それでも東京は世界最高レベルの都市である
5章 国境は君の中にある
特別章 ヤマザキマリ×堀江貴文[対談] 無職でお気楽なイタリア人も、ブラック労働で 辛い日本人も、みんなどこにでも行ける件
おわりに