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自己プレゼンの文章術

自己プレゼンの文章術 ★★★★★


さすが文章の書き方をレクチャーする本だけあって、今まで読んだ他の本のように趣旨がブレることなく首尾一貫していた。
その趣旨は”読み手を意識して自己を表現しろ"。

”読み手を意識して自己を表現”するために、”意識的ななこと”、”技術的なこと”の紹介で本は構成されていて、誤った例とそれを改訂した文を提示しているので大変わかりやすい。
とても参考になったので、★5つ。

p.221
論文にせよ作文にせよ、思考をフル回転し、自分のすべてを投入するには800文字というスペースは狭い。しかし、論点や主題がつかめず、題材も探しあぐねて自己表現の口火はなかなか切れないようなときには、空白の800文字分のスペースは当方も無く広い。
 狭くて広いこのスペースに、限られた時間の中で、一期一会の自己表現する。それは自分との格闘である。真の自分の姿を精一杯見せることによって勝利することができる。自己表現の目標と技術は論文も作文も同じである。

ここでいう論文は小論文のことのようだ。”自分の経験や感じたことなどを入れて、自己を表現すべきだ。読み手(添削者)は論文の中のアナタは見ているのだと”ということ。

内容(「BOOK」データベースより)
文章を綴る目的は、人の心をどうつかむかということに尽きる。最も切実に、作文力を要求されるのは就職準備のときだ。その後のキャリアにおいても、そこで培われた作文力は応用できる。企画のプレゼンテーション、学校や職場での小論文テスト。挨拶や自己紹介の場合にも、作文で身につけた構成力と文章力は強い武器になる。著者は広告マンとして、また管理職として、そして大学や企業での講座の形で様々な作文の現場に立ち会ってきた。そこで得た豊富な実例(成功と失敗の体験)をもとに、テーマに応じた作文術のノウハウを解き明かす。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
森村/稔
1935年大阪生まれ。東京大学文学部卒業。博報堂を経て63年、リクルート入社。出版部長、制作本部長、専務取締役を歴任。97年退職後、東京経済大学お茶の水女子大学講師。作文指導・メディア論などを担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)