WorldShift 未来を変えるための33のアイデア ★☆☆☆☆
「未来を変えるための33のアイデア」というタイトルなので、どんな素敵で奇抜なアイデアが書かれているのかと思ったが、幾つか抽象的すぎて趣旨が分からないもの、すでに誰もが知っているアイデアが多く自分の血肉にはならなかった。
また、趣旨が全く同じ物が幾つかあり、省けば大分本が薄くなる。趣旨が同じなら33にこだわる必要はなかったのでは。
なので★1つ。
趣旨が同じ物は
経済的価値 → 精神的満足価値
非循環型世界→ 循環型世界
化石燃料エネルギー → 自然エネルギー、電気自動車へ
の3パターンが多かった。
それ以外から幾つか引用。
p.31 堀江貴文
「小利口」
利口じゃなくて小利口。小さい利口。日本には小利口なヒトが多いです。
僕、小利口さんってダメだと思うんですよね。小利口さんはちょっと頭がいいから、例えば商売を始めるときにはリスクのことばっかり考えてしまいます。そういう人のことを僕は”杞憂野郎”って呼んでいます。
確かに。まさしく商売人って感じ。
p.85 藤原こうへい
「芸術家は分かれ道に立ったとき、危険な方を選ぶべきだ。こっちへ行ったら危ないぞ、という方を選んだら、それは芸術家だ」 岡本太郎「常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう」 アルバート・アインシュタイン
これはまさしく名言だ。
p161 吉原由香里
ただ、自分がここ1年ぐらいで思っているのが「決して被害者にならない」ってこと。周りのせい、社会のせいにすれば簡単ですが、そこから先に幸せがあるとは思えません。それでは周りが変わらないと自分が変わらないって事になってしまうから、自分が変わることで周りが変わるようにしたいと思っています。
強いな。
p.187 湯浅誠
生きるのは大変だ。しかし、どうせ苦労するならば、より生きやすい社会を作るために苦労したい。その苦労は楽しいから。生きづらい社会に忍従し、自分が忍従しているが故に他の人がモノいうことを「ぜいたくいうな」とだまらせようとするような、そんな最悪の人間だけはなりたくない。
確かに。付け加えて少ない労力と時間で大きな利益を得たい。
p.243 Christopher Currell
古いボックスから新しいボックスにただ移行するだけでは、今求められている変化への答えにはならないと思います。なぜなら、もう私たちはボックスを必要としていないからです。
ボックスは必要だと思う。ボックスがないということは個になるということ。しかし人間は個では生きていけない。
かならず集いコミュニティーを作る。コミュニティーが出来れば規則は必要で故にボックスも必要になる。
あと全体的に抽象的すぎる。
p.249 大平和博
仮に月5万円のベーシック・インカムを実施したとしたら、年間で72兆円の給付が行われることになります。
月5万で何が出来る!?
仮に月5万円としているが、家賃、敷金礼金、税金、光熱費、食事など最低でも東京では12,3万はないと生きてはいけない。月5万円貰ったことで社会復帰できる可能性はない。
都合良く月5万円という例を出してその捻出方法の実現を表記しているが、月12,3万のベーシック・インカムだったら捻出方法がないだろう。
つまり絵空事だと思う。
p.254 大平和博
仕事のモチベーションとして、「お金が貰える」より、「人に感謝される」、「喜んで貰える」方が嬉しくないでしょうか?
生活水準の高い人の考え。現実が見れてないとしかいいようがない。
数行前に「生活保護受給者や年金受給者でも働きたいと思っている人が多い」といっているのに。その人たちはまずはお金が貰える事の方が絶対的なモチベーションだと思う。