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最高齢プロフェッショナルの条件 ~これができれば、好きな仕事で一生食べていける! ~

最高齢プロフェッショナルの条件 ~これができれば、好きな仕事で一生食べていける! ~ ★★★★★


紹介される職業はどれも興味があるものではなかったんだけれど、読むといっきに引き込まれた。
各職人の教訓はありふれたものだけれども、辛く苦しいバックグラウンドが説得力を与えている。
自分には芸が古くつまらないと思っていた内海佳子の教訓が1番心に残ったのは意外だった。

おすすめ。

p.44

その場その場で何をやったらいいのかを考えて、自分に出来ることをどんどんやる。そしたら食うに困ることはない。「言われたことしかやらない」という考えじゃだめよね。未熟でもとにかくやれば、やった分だけ重宝がられるし、チャンスだってどんどん広がるの。

p.69

みなさんの会社でも、ええ人も好かん人もあると思います。

怖い人やねん。そやけど稽古に行く。芸と人とは別。切り離さなあかん。芸がようて、人もようて、教え方がうまい人は、まあないわ。それでも芸が習えるんなら、それでええやおまへんか。

p.174

部下がお客様を怒らせてしまって謝りにいかかなくてはならないとき、普通なら面倒だとか、イヤだなあと思うかもしれませんが、私はこういうのが大好き。なぜなら、これがお客様をより深く知るチャンスだからです。

p.157

優れた楽譜を素晴らしい個性を持った人が弾くと、そこにズレが生じます。
実は、そのズレがいいんです。ズレが味になってくるんです。アンサンブル(合奏)でもそうですよ。無理に相手に会わす必要はない。個性と個性がぶつかり合うことで生じるズレが、素晴らしい力を生み出すんです。

音楽っていかに難しい曲を正確に協調して弾くものだと思っていた。


p.181

何でも良いから好きなことを仕事にしなさいと、若い人には言うんです。どんなにきらびやかに見える仕事であっても、9割は雑用。でも、好きなことだったら耐えられる。もっと深く探求していこうという気になるんです。そのまま、どんどんのめりこんでいくと、プロフェッショナルになる。そうすると仕事はぐっと面白くなっていきます。

p.204

仕事を面白くするには、自分から好きになること。どんな仕事でも、いいことよりも悪いことのほうが多いはずですよ。でも、つまんないとか、こういうところがイヤだとか、悪い部分にとらわれるんじゃなくて、いい部分を探して膨らませるんです。

内容紹介
テレビ・新聞・雑誌などで大反響の『最高齢プロフェッショナルの教え』。シリーズ最新刊!
106歳の教育学者、98歳のフォトジャーナリスト、87歳の音響設計士、93歳助産師、81歳プラネタリウム解説者、85歳のサックス奏者、83歳の通訳案内士……。など、今回もさまざまなジャンルの“最高齢"の方々が登場します。
普通ならとっくに引退している年齢にも関わらず、いまだ現役。彼らを慕う若い人たちから仕事の話が次々と舞い込み、その声に応えるように、精力的に仕事を続けています。
しかも、ほとんどの方が、戦争、世界大恐慌、そして戦後の混乱期と、今よりももっと大変だった時代を潜り抜けており、その人生は波乱に満ちています。
食べることも満足にできなかった時代に、彼らはどうやって「天職」を手に入れ、多くの人から尊敬されるスキルを磨くことができたのでしょうか。「好きな仕事で一生食べていくためのコツ」を1冊にまとめました。
仕事がつまらないと感じている方、将来が不安な方、何のために生きているのかわからないと悩んでいる方、ぜひ手にとって見てください。達人たちの生き方に、その答えがきっとあることでしょう