これでわかったビットコイン: 生きのこる通貨の条件 ★★☆☆☆
ビットコインの入門書。ただ説明がいまいち分かりづらい。
ヤバイお金 ビットコインから始まる真のIT革命のほうがおススメ。
この本の最大の特徴は、著者がビットコインに否定的なことだ。利点よりも欠点の説明に力点が置かれていると感じた。
他の本とは違う視点でビットコインを見てみたい人に良いかもしれない。
p.06
デフレ状態では、商品にたいして貨幣の価値が相対的に上がります。これは富める者たちにとっては資産が自動的に増えることを意味します。
ビットコインでは、デフレが起きるような設計がされていますが、うがった見方をすると、富める者たちがそれを利用してさらに儲けようとしている、ともいえるかもしれません。
貧者にとっては、インフレでもデフレでも、あまり関係ないのかもしれません。貨幣の価値が上がろうが下がろうが、そもそもたいして持っていないからです。
p.080
「任意の二者が、信用される第三者を必要とせずに直に取引することを可能にする、信用ではなく、暗号学的証明に基づく電子的支払いシステムが必要だ。」
はたして、そのとおりのものができたのでしょうか。ビットコインでは、巨大な計算パワーを所有する人間しか参加できないマイナーたちのネットワークがすべてを制御します。サトシ・ナカモトは結局、別種の「信用される第三者」をつくりだしただけなのではないでしょうか。
p.073
そのために具体的にできることは、「贈与」です。
省略
もしあまったBTCがありましたらご寄付をいただけたら幸いです。
宗教みたいだ。
内容紹介
欠陥通貨? それともイノベーション?
2013年後半から相場の急騰で注目を集め、大手取引所の破綻後もホットな開発の話題が続くビットコイン。その将来はどこに向かうのか。
国の管理を超える大きな可能性から、その広がりが招く意外な陥穽まで、デジタル通貨の専門家が答える。【入門編】ゼロからでも大丈夫。まずはよくある疑問から。
【使い方編】ビットコインが国境をとび越えるワケ
【そもそも編】通貨の革命か、危険な投資商品か、それとも…?
【しくみ編】取引を支える技術を徹底解説。このシステムの弱点は?