日本人だけが知らない難解英単語 ★★★☆☆
最頻出語、頻出語、散見語にカテゴリ分けされた250語が掲載されている。
最頻出語は50語。
見開きで1語。左は意味、類語、反語、成句、例文。右は由来、関連、使用例。
頻出語は156語。
1ページで1語。
散見語は44語
1ページで2語。
- | 知らなかった単語 | パス単掲載単語 |
---|---|---|
最頻出語(50) | 10/50 | 18/50 |
頻出語(156) | 21/156 | 106/156 |
散見語(44) | 11/44 | 29/44 |
Total(250) | 42/250 | 153/250 |
見て分かるとおり掲載単語は英検1級パス単とかなりかぶる。
ただし、掲載単語数が250語なので英検1級用の単語集としては使えない。
良い点
- 文字が大きい。
- 頻出度順。
- 意味が日本語と英語で載っている。250語全部辞書をひくってことを絶対に自分はしないだろうから、英語で載っているはとてもありがたい。
悪い点
- 十分スペースがあるのに発音記号がない。このレベルの単語を学ぶ人にアクセントや発音を気にしない人はいるのだろうか?p.xxviiには「正しいアクセントや発音を身につけるのが非常に重要である。」と書かれいているのに。
- 単語横にある頻出度数を表す数字があるが、それがどのくらいの値だとどの程度の難易度と頻出度なのかの指針がない。この数字を理解できるのは著者のみ。そもそも単語は頻出度順に載っているので、必要がない。
- amazonレビューにある通り吹きこまれているいくつかの発音・アクセントがおかしい。facileはweblioでもOxford 現代英英辞典にも<ファ>シールだが、この本ではファ<シ>ールと吹きこまれている。変な発音・アクセントを覚えてしまってはいけないのでCDは聞かないほうがいいだろう。CDは捨てるべきだ。
ネイティブもピンきりなんだなぁ。ちゃんとチェックして選別しているのかと思っていた。
CD目的で買った自分には本体価格分の価値すらないものになってしまった。
発音の重要性を語っていても、実際は正しい発音の出来ないネイティブとそれを見抜けない著者では説得力がない。多分本人も使ったことのない単語なんだろう…。
がっかりしていたところ、出版社のホームページに訂正された音源がアップされているのを見つけた。
助かった!
初版本を買った人は必ずチェック
IBCパブリッシング お客さまへのお知らせ
「日本人だけが知らない難解英単語(初版)」お買い上げのお客様へ
本書【初版】付属CDの収録音声の一部に発音、アクセントを誤って収録した語がございました。謹んでお詫び申し上げます。
(CD1)
Track 06 facile
Track 16 milieu
Track 35 retrospective
Track 52 poignant
Track 82 respite
Track 89 dilute(CD2)
Track 14 indolent
Track 15 chasm
Track 31 ennui
p.44
from Spanish-speaing country
speakingの誤植では?
p.141
innateは言語など、人間にとって本質的な特質を表す
inheritは特に遺伝で受け継ぐことをあわらす
以前使い分けが分からない問題があった。
CNN ENGLISH EXPRESS (イングリッシュ・エクスプレス) 2012年 12月号 - How Many Books Do You Have?より
小冊子 p.19
No stock investment is absolutelyl secure; risk is an (incipient, inclusive,inherent, innate) part of the stock market.
株式投資の世界には、絶対に安全な株など存在しない。株式市場にはリスクがつきものだ。
正解
inherent自分はinnateを選択してしまった。
inherentの意味 - 英和辞典 Weblio辞書
固有の,本来の,生来の.innateの意味 - 英和辞典 Weblio辞書
〈性質など〉生来の,生得の,天賦の,先天的な辞書を引いてもどちらもいけそうだけど、”本来の””固有の”があるinherentの方が適切か。
株式市場は人間ではないからinheritで確定か。
いいことを知ったが、この違いはすぐに忘れてしまうだろうなぁ。
p.216
a diskliked person
dislikedの誤植。
p.224
weariness
wearinessについてのweblioの矛盾。
wearinessの意味 - 英和辞典 Weblio辞書を見ると、wearinessのアクセント・音節のところでは<ウィ>リネス。
ところが上の方にある発音記号を見るとウィ<リ>ネスとなっていて矛盾している。
wearinessの意味・用例|英辞郎 on the WEB:アルクを見ると<ウィ>リネスが正しいようだ。
p.252
xylophone
比喩としての意味や用例がないのでまんま「木琴」として使われている。
本当に「木琴」が頻出語なのか!?
内容紹介
初中級レベルを脱したい学習者のための単語集。元NHKラジオ「基礎英語」講師、英語総合研究所所長の阿部一先生が世界中の新聞・雑誌・書籍・対談資料などから精選した250ワード。
これらは全て国際社会で活躍するグローバル人材には欠かせないものであり、中級と上級を分ける判定基準となる語彙です。
どれも海外では日常的に使われ、重要な単語でありながら、日本人の回答率は非常に低いものばかり。これらの単語を身に付け、学習者のためではない、本当の英語の世界に踏み出しましょう!
・英語総合研究所の DEEP Level Vocabulary Size によって算出された頻出度数の大きい250語を収録。
・各ワード毎に成句・例文はもちろん、特徴や解説が充実。【前書き「日本の英語学習者が学ぶべき難解英単語250語」より】
わたしが30年以上にわたり構築してきた2億語以上のコーパスの中から、日本人のために選定した「上級英語学習者になるための指針」となる250語を、世界中の新聞・雑誌・書籍・映画・ドキュメンタリー番組・ディベート・対談はもとより、医療・精密機械・航空・宇宙・軍事など、通常ではなかなか取得できない幅広いデータベースの中から精選しました。
わたしどもが英語の本格的な研修やトレーニングを行う上で、語彙の位置づけは極めて重要です。ただし、受講生は普段の仕事を抱えながらですので、学習に割ける時間も限られてきます。そこで、研修でカバーする語彙数はピンポイントに、受講生の現状の語彙力や彼らのニーズに合わせて、思いきって絞り込みます。この絞り込みは恣意的でなく何らかの客観的な基準に合わせたものが必要となります。
英語総合研究所では DEEP Level Vocabulary Size という細かく語彙レベルを識別した基準があります。これを大まかに説明しますと、初級レベルで2000?3000語、初中級レベルで3000?5000語、中中級レベルで5000?7000語、中上級レベルでは7000?9000語、そして上級レベルでは9000語以上となっています。
本書では、中上級レベルの7000?9000語および上級レベルの9000語以上の中から、日本人のために精選した250語を取り上げました。この250語は上級英語学習者であるかどうかの判定基準になるものであり、欧米はもちろん、第一線で活躍するアジアや中南米諸国の大学生やビジネスパーソンなら、そのほとんどが獲得している語彙なのです。