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ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。 2017年26冊目

『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』を読んだ。

ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。

ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。

★★☆☆☆


難し目の名言がでてくるけれど、内容は当たり前のことばかりだった。


ただその名言が出てくるまでの思考が面白いかなとは思った。




ところで、永劫回帰を受け入れる(辛いことでも自分が望んだものだと受け入れる)なんて自分がシアリで生まれていたり、南スーダンで生まれていたら絶対にありえない。

たとえ、それが唯一の救いの道だとしてもだ。


永劫回帰を受け入れるというのは自分の中の哲学のイメージ通りで、頭のなかだけで繰り広げられる思考の世界という感じ。


p.73

うまく生きよう、失敗することなく上手に生きようと思いすぎると、失敗するんじゃないかと、挑戦すること自体が怖くなってしまうときがある。

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p.177

客観的な半分、つまり富や名声を追い求め、他人の価値観に従って生きるよりも、主観的な半分、つまり自分自身の内側にある感性を磨くほうが、効率的に幸せを感じることができる、というまでのことだ。『健康的な乞食のほうが病める王よりもより幸福であろう』

本書によると”内側にある感性を磨く”とは、”健康な精神を自分の内側に持つ”もしくは”気に病んでいない状態”という意味。


p.222
他人とは地獄である。

サルトルの考えは普通で目新しさはない(各人が各人の世界を見ている)ので理解できるが、なぜそれが他人は地獄に繋がるのかの説明がない。




京都を舞台にした「実存主義哲学」入門のエンタメ小説! !

「私はニーチェだ。お前に会いに来てやった」
目の前に立ちはだかった男は、たしかにそう言った。
「えっと、すいません人違いじゃないですか?」
「今日、縁切り神社で、お願いしただろう? 悪縁を切り、良縁を結びたい。これまでの古 い自分から、新しい自分に変わりたい、と。
私はお前を〝超人〟にするために、こうしてやって来た」

17歳の女子高生・児嶋アリサはアルバイトの帰り道、「哲学の道」で哲学者・ニーチェと出会います。
哲学のことを何も知らないアリサでしたが、その日をさかいに不思議なことが起こり始めます。
ニーチェ、キルケゴール、サルトル、ショーペンハウアー、ハイデガー、ヤスパースなど、「実存主義の哲学者」たちがぞくぞくと現代的風貌となって京都に現れ、アリサに、〝生きる意味〟とは何か、を教えていく感動の物語。

【登場人物】
児嶋アリサ…京都市内の高校に通う17歳の女子高生。

~アリサが出会う「実存主義の哲学者」たち~

ニーチェ…オタク気質なスマホアプリ開発者
キルケゴール…ミステリアスなカリスマ読者モデル
ショーペンハウアー…クラシック喫茶を営む頑固オヤジ
サルトル…ガールズバーの経営を手がける中年実業家
ハイデガー…京都大学の名物教授
ヤスパース…ニーチェの友人の精神分析医