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八日目の蝉

八日目の蝉 ★★★★☆

原作が素晴らしかったので、映画を観ることにした。

原作の感想はこちら
八日目の蝉 - How Many Books Do You Have?


原作にはなかった(と思う)写真館の件はとても良かったと思う。
良い終わり方だった。
また必要ないと思っていたエンジェルホームの件が短かったことも良かった。
原作を読んでいても読んでいなくても、見る価値のある映画だ。


原作で1番好きだったセリフ

「その子は朝ごはんをまだ食べていないの。」

は”かおる”の回想で言わせていたが、映画ではそのシーン自体があり希和子に言わせている。

「その子は!まだご飯を食べていません。よろしくお願いします。」

必死さ、母性愛が弱まっている。
原作のセリフの方が良かった。

また原作の方が良かったのではと思ったのは小池栄子の演技。
ジャーナリストの役で出ていて何故か陰のある設定なのだけど、小池栄子の顔を見るとはつらつと元気。
猫背もちょっとやりすぎだったのではと思う。

それから希和子を無視してかおるの頬を愛おしく触る女性陣が原作より少なく、母性愛は少なかった。

【ストーリー】
今日まで母親だと思っていた人が、自分を誘拐した犯人だった。
1985年に起こったある誘拐事件―。

不実な男を愛し、子を宿すが、母となることが叶わない絶望の中で、男と妻の間に生まれた赤ん坊を連れ去る女、野々宮希和子と、その誘拐犯に愛情一杯に4年間育てられた女、秋山恵理菜。
実の両親の元へ戻っても、「ふつう」の生活は望めず、心を閉ざしたまま21歳になった恵理菜は、ある日、自分が妊娠していることに気づく。
相手は、希和子と同じ、家庭を持つ男だった。過去と向き合うために、かつて母と慕った希和子と暮らした小豆島へと向かった恵理菜がそこで見つけたある真実。
そして、恵理菜の下した決断とは・・・?

【キャスト】
井上真央 永作博美 小池栄子 森口瑤子 田中哲司 渡邉このみ 市川実和子余貴美子 平田満 風吹ジュン劇団ひとり 田中泯

【スタッフ】
原作:角田光代(中公文庫)
監督:成島出『孤高のメス』
脚本:奥寺佐渡子『サマーウォーズ
音楽:安川午朗
主題歌:「Dear」中島美嘉ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ
挿入歌:「ドーターズ」ジョン・メイヤーソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
製作:『八日目の蝉』製作委員会
配給:松竹