ホリエモンの「東大から刑務所へ」を読んだ。

- 作者: 堀江貴文,井川意高
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/09/23
- メディア: 新書
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- 作者: 井川意高
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/02/01
- メディア: 文庫
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受験勉強や刑務所の中の話が中心なので別に読まなくても良かったかなという程度。
堀江貴文の相手、元王子製紙会長の井川意高は何かを成し遂げたのか?堀江貴文と対談するに値する人物なのか?
アテント買収、子会社の黒字化なんてトップにいたら1つや2つあり得ることじゃない?
子会社から数十億円引っ張るときには諌める人がいただろう。そんな声を圧殺し立場を利用して自分の享楽のために使う。独裁だったんだろう。
従業員から相当怒りを買ってそうだから、クーデターが起こるして起こったんだろうと推測できる。
この本からは、ただのボンボンで世間知らずで捕まった人というイメージしか持たず、まったく人物像に興味がわかなかった。
なんとなく、太宰治とか「苦役列車」の主人公と重なり、そのダメさ加減が人間っぽいなと思いつつなんてダメな奴なんだろうと蔑んだ。
人は環境につくられるという。
大金持ちの家に生まれた不幸なのか。自分を俯瞰せず積極的にその運命に溺れただけなのか。
一方よく知っている堀江貴文は変わらずのアクティブでポジティブ。もっと話を聞き、その頭の中を垣間見たい。
文中で使われるアカ落ちの意味。
隠語・用語集 | 刑務所.net
アカ落ち 刑務所の受刑者になること。
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p.208
堀江:僕は小さいころから「死の恐怖」に苦しんできたんですよ。でも、シャバにいるときはとてつもなく忙しく動いているから「死の恐怖」は忘れている。長野刑務所の独房で寝ているのときには時間がありすぎて「人は必ず死ぬんだよな」という恐怖に襲われました。
不安・恐怖から一時的に開放されるには忙しくすること。
忙しいってデメリットばかりじゃなくてメリットもある。
p.234
井川意高氏が106億8000万円を熔かしたバカラになぞらえて言えば、人生のバクチなんて丁と出るときもあれば、半と出るときだってある。
成功するまで走り続ければいい。それだけの話しだ。
なんてポジティブ。
p.235
東大から刑務所へ堕ちた僕の人生は、不運であったと思う。だが、僕の人生が不幸だと決まったわけではない。たとえひとたびつまずいて転んだとしても、人間は必ず再び立ち上がれる。これからの人生を通じて、僕はそのことを身をもって証明していく。
たしかに出所後、情熱的にロケット事業に力を注いでいるようだ。
なんだか応援したくなる。
がんばってほしい。
【ホリエモン×カジノで106億円熔かした井川意高の壮絶な人生哲学のぶつかり合い】
すべてを失わなければ、辿り着けない強さがある!
大学在学中に起業したライブドアを時価総額8000億円企業にまで成長させながらも、
世間から「拝金主義者」のレッテルを貼られ逮捕された堀江貴文。大王製紙創業家の長男として生まれ、幼少時代は1200坪の屋敷で過ごし、
42歳で3代目社長に就任しながらも、カジノで106億8000万円を使い込み逮捕された井川意高。二人の元東大生が刑務所に入って初めて学んだ〝人生の表と裏〟〝世の中の清と濁〟。
東大では教えてくれない「人生を強く自由に生きる極意」を縦横無尽に語り尽くす。○エリートが辿り着いた〝ムショの教え〟○
・人間の嫉妬ほど怖いものはない
・「成り上がり」は真っ先につぶされる
・裁判官の年収以上の金を動かした人間は全員悪人
・ドンペリより運動後の麦茶のほうが美味い
・くだらない愚痴を言い合えない環境ほど辛いものはない
・刑務所では前を向いてはいけない。後ろを数えろ
・すべてを失って初めて、自分らしい生き方が見つかる
・夜の独房で「死の恐怖」と戦って分かること
・どんな大恥をかいたって、すぐにみんな忘れてくれる
・結局、仕事に勝る自由はない
・シャバでついたアカは刑務所に入ってキレイに落とせ