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なぜ日本人は、こんなに働いているのにお金持ちになれないのか? 2017年31冊目

「なぜ日本人は、こんなに働いているのにお金持ちになれないのか?」を読んだ。


★★★★☆


読んでみるとタイトルは適当でなく、「なぜ日本人は、こんなに働いているのに幸せになれないのか?」のほうが適当だと思う。



なぜ幸せになれないかというと、お金を「目的」にしているから。


お金を「目的」にするとお金に振り回され、お金で相手を使うか相手に使われるかという観点に帰着してしまう。


確かにこれでは幸せにはなれそうもないなぁ。



幸せになるためには、『お金は「目的」ではなく「信頼の媒介物」という「道具」にすぎない』という観点に立つことだという。

会社への投資、起業者への融資、無償提供。


お金を使うということは、使った相手を信頼してるということになる。

お金が自分の手元に入ってくるということは、払った相手が自分を信頼していることになる。

同じ相手とこのやり取りを繰り返すと、確かに信頼は醸成され心の充実は得られ幸せを感じられる気がする。




後半は所有から共有というタイトルから外れた内容。

この時代の変化はホリエモンも指摘していた。



p.178

お金を「目的」として捉える人たちは、次のような考え方を持っています。お金がないと幸せになれない。お金があれば幸せになれる。お金とは、自分の働く時間と交換して得るもの。サービスや製品の対価として支払うお金はなるべく少ない方がいい。

確かに。

ついつい自分の仕事を時給換算したり、働くことは自分の時間を切り売りすることと捉えると幸せになれない実感がある。

が、まずお金がないとどうにもならない。


p.179

お金を「道具」として捉えている人は、次のような考え方を持っています。お金とは、本質的には無価値だが、人間が発明した偉大なる「信頼の媒介物」である。最も大切なことは、人と人との信頼関係そのものを醸成していくこと。お金とは自らが生み出した付加価値の対価として受け取るもの。お金を支払うということは、その相手に自らの信頼を渡すということ。

サービスの対価としてお金を渡すと考えず、信頼を渡すと考えると「ありがとう」と言いやすい気がする。


p.295

「観光はもはや単に観光地に行って、おみやげを買って、美味しいものを食べるだけでは見向きもされない。そこには『体験』や人々とのふれあいによる『ストーリー』がなければ成り立たなくなっている。

これはホリエモンも言っている。

そういう流れなのかな。


はじめに ー仕組みを知ることで、お金持ちへの道は拓かれる

なんで、こんなに一生懸命働いているのに自分はお金が貯まらないのだろう?
経済的な自由を感じることができないのだろう?
そんな疑問を持ったことはないでしょうか?

その原因は明白です。
私たち日本人は、お金に関してあまりにも無知なまま大人になってしまったからです。

「たしかに、お金についてあまり勉強せずに、ここまで来てしまったなあ」。
そう思うみなさんに、私がこの本を通して伝えられることは、大きく三つです。

一つ目は、お金のプロフェッショナルとして証券会社で働いて得た、お金に関する基本的な知識。
二つ目は、「日本人は、世界一、お金のことを知らない」という事実。
そして三つ目は、2年40カ国を巡る世界一周の旅で学んだ、リアルなお金の仕組みと扱い方です。

お金について学ぶために世界を旅して気づいたこと。
それは、「日本人は、世界一、お金のことを知らない」という事実でした。
その原因は、「お金=汚いモノ」という無意識な誤解のもと、
お金に関する教育をほとんど受けてこないまま大人になってしまった、という現実にありました。

お金を稼ぎたい、貯めたい、増やしたい。
そんな、「お金が欲しい人」がまず最初にやるべきことは一つです。
当たり前のようですが、お金の仕組みを学ぶことです。
お金とは、国語や算数、理科や社会、そして近年、声高に叫ばれている英語教育と同じくらい「学ぶべき」ものなのです。

だからこそ本書では、
お金の「仕組み」を学び、「扱い方」を少し変えるだけで、お金持ちに近づくきっかけを得られること。
さらに、「つながりキャピタリズム(資本主義)」とも呼べる新しいお金の世界について理解することで、
お金を稼ぐ手段である「働く」という行為や、お金でつながる人々との付き合い方さえも、
劇的に楽しく、豊かになるという事実を伝えたいと思います。

お金を学ぶ、と聞くと難しいことのように聞こえがちです。
しかし、この本は、お金に関する世界中の都市を巡った旅行記でもあります。
「旅」というリアルを通して、できるだけ、読みやすく、理解に易しく、
より実感を持ってお金のことを知っていただけるように書いたつもりです。

世界のお金の歴史を知り、「お金とは何か?」という問いかけに答えを見出し、
新しいお金の世界で、あなたが望む働き方と生き方を掴みましょう。