にしのあきひろの「オルゴールワールド」を読んだ。

- 作者: にしのあきひろ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2012/11/09
- メディア: 単行本
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分断された世界というありふれた設定と、音楽は世界をつなぐというありふれた解決方法だった。
「好き」という感情が恨み・妬みを生み、そして争いを生む。
そこはいいんだけれど、結局その感情にはタッチせずに終わってしまったのは大きな肩透かしだった。
魔法のコンパス 道なき道の歩き方で、この本のテーマは
『「どうやったら戦争が無くなるか」という問に対する答えとして「笑っている間は争わない」』
と書いてあった。
でも魔法のコンパス 道なき道の歩き方を読んでない人には、あのあっさりした終わり方だと、
「感動(この本では笑いじゃなくて感動)している間は争いをやめる」
というメッセージは伝わらないんじゃないか?
僕が恋した少女は、「好き」という言葉がない国で育った。
けれど、少女は、聞いたこともない美しい音楽を知っていた――。(あらすじ)空中帝国に住むカンパネラ少年は、はるか下の地上にある深い森に、少女を見つける。 彼女に恋をしたカンパネラは、一度だけ、森で彼女と過ごすことが許されたが、所詮、かなわぬ恋。それでも、二人はつながっていたかった。 カンパネラは、それから50年かけて、大きなラッパを作り続けた。50年かけてようやく完成したそのラッパで、カンパネラはいったい何をしようというのか――? たった一度会っただけの女の子とのハッピーな奇跡のために、50年かけて魔法を作りつづけた、お爺さんのおはなし。
タモリの発案を、キングコング西野が物語に仕立て、さらに黒いペン1本で絵本にした。各界から評価の高い、にしのあきひろの絵本の最高傑作!