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池上彰に聞く どうなってるの? ニッポンの新聞 2015年36冊目

池上彰に聞く どうなってるの? ニッポンの新聞 ★★★★☆




自由に書いていいと言われたコラムを掲載拒否されたのに、それは出版社側の裁量だと怒らずにいられる器量がすごいと思った。
泰然自若!


内容としては第二章「新聞の内容は偏ってもいい?」以外はありきたりなかな。


p.95

自分がいつも購読している新聞に書いてあることが、日本全体の世論を代表している意見かどうかはわからない、という自覚を持つことです。

新聞には論調という個性があって、各紙がそれにそって報道をしている。その新聞に書いてあることは、多様な主張がある中のひつなんだよと。だから、それを意識して新聞を読みましょう、ということです。

p.96

新聞社は民間企業である以上、自由に持論を主張できます。情報を発信する側が自由にできるのならば、本当に大切なのは受けての姿勢です。

新聞の情報に引っ張られるのではなく、こちらが主体になって情報を精査する。

p.141

しかし今、テレビではだるまの目入れシーンを放映しません。これも、両目が揃って初めて念願成就という考え方が目の不自由な人に対して失礼で、差別や偏見の意識を助長しかねない、という理由によるものなのです。

知らなかった。そもそも家でテレビを見ることはもう10年くらいしていない。

p.188

しかしネットニュースに出ている記事の大半は、新聞記事がネタ元になっています。

そう考えれば世の中は今、「新聞紙離れ」はしていても、決して「新聞記事離れ」はしていなのですね。
「インターネットがあるから……」というのは、新聞不要論とはまったく別の問題なのです。

新聞社からニュース卸、たとえば共同通信みたいになろのだろうか。



内容紹介
新聞が危機に瀕している! ネットに押されて部数は減少。そこに起こった「朝日新聞問題」。
そして、ライバル紙による過熱する朝日叩き―。「それでも、新聞は必要なのです」と池上彰さんは断言します。
その理由とは? 新聞をめぐる、過去から現在までの出来事をわかりやすく解説しながら、日本の新聞界の
「病理」に鋭く切り込みます。「新聞ファン」を自認する池上さんが、新聞の過去から現在、未来までをとことん
語ります。

出版社からのコメント
ここのところ、「新聞」の周辺が騒がしいようです。
朝日新聞の誤報問題。
他紙による激しいバッシング。
新聞の「二極化」。
止まらぬ部数減少。
いったい、ニッポンの新聞に何が起こっているのでしょうか。
そもそもネットの時代、新聞はもういらないのでは……?

本書は、ジャーナリストであり「新聞好き人間」を自認する池上彰さんが、新聞をめぐるさまざまな疑問や
出来事をわかりやすく解説しながら、問題の本質に迫ります。
たとえば、
朝日新聞の問題ってなんだったのだろう」
「どうして誤報が起こるのか」
「宗教・差別用語・スポンサー・皇室……新聞にタブーってあるの?」
「新聞の週刊誌広告見出しが『伏字(黒塗り)』になる理由は?」
「新聞によって報じ方・取り上げ方が全然違うのはなぜ?」
さらには
「メディアに政府が介入できるのか」
という問題まで、過去から現在までの事例をひもときながら、新聞社の体質や記者独特の陥りがちなワナまで、
幅広く解説します。
最近「沖縄二紙をつぶせ」という声まであがりましたが、新聞が果たす役割について、改めて考えるときでは
ないでしょうか。

新聞を読む人もあまり読まない人も、新聞好きの人も不信感をもつ人も、さらには新聞をつくっている
現場の人たちにも、ぜひ手にとっていただき、「新聞の今とこれから」を考えるきっかけとなればと思います。