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我が闘争 2015年20冊目

我が闘争 ★★★★☆


ホリエモンのこれまでの人生の解説と逮捕に対する恨みつらみ。

ホリエモンが真実を言っているのか?
宮内が真実を言っているのか?
検察が真実を言っているのか?

もしかしたらホリエモンは逮捕されるほどのことをしていないのかもしれない。
永遠に真実を知ることが出来ないのが残念だ。




ホリエモンは自分の好きなことには責任を果たすが、夫として親としての責任を果たさない。
”家族が持ち家を持つことが普通”という考えに異を唱えるが、家族サービスのない家庭に育ったのだから家族サービスは出来ないという枠にとらわれる。
非常に都合がいい。

それでもホリエモンから目が離せない。
完ぺきな人なんていないんだから。


p.90

「堀江は人の気持ちがわからなさすぎる」

「人の気持ちなんて、分かるわけないじゃないですか!」
今だってそう思っているけど、口にしても得をしないことは理解しているつもりだ。

p.151

しかしわからないことが、やらない理由にはならない。

一度も触ったことのないソフト、知らないプログラム言語を使わなければいけないからといって、その仕事をできないというわけにはいかない。「できますよ!」と明るく言い放って、後から必死で猛勉強すればなんとかなるものだ。

p.261

僕は人からどう思われようと構わない性格だ。つまり嫌われても気にならないということ。僕を嫌いかどうかは、僕ではなく相手の問題である。相手を変えようとして努力したところで限界はある。いやそれはたぶん無理なことだ。

p.272

会社は自分がやりたいことをやるための器でしか無い。

だから愛社精神がわからないのだと言われたらそれまでなのだけれど、その愛社精神とは、僕には慣れ合いの関係を下敷きにした精神的な依存としか思えない。
自分はこれだけのことをしているのだから、会社は守ってくれて当然だ。会社で決められている通りの仕事をしていれば、自分の生活は保証される。
高度成長期ならいざしらず、この現代においてどう考えればそんなお気楽でいられるのか、僕には信じられない。

p.289

彼らにはそれが理解できないのである。なぜなら国会議員は偉くて、特別な存在だと思っているから。

p.344

僕らに制裁を与えることで、世の中に楔を打ち込みたかったのではないか。
若者が調子に乗っていると痛い目にあいますよ。

まさか、そんな程度で株式市場を混乱させるとは到底思えない。


p.345

「罪を認めて、執行猶予をねらえ」
そんなアドバイスを何度もらったわからない。でも僕にはどうしてもできなかった。

よく頑張った。


p.355

僕のこれまでの人生の「闘い」は、そうした血液型診断に似た、さしたる根拠のない思い込み、慣習、常識、ルールへの抵抗だった。

いつだって、孤独だった。でも、誰かと分かり合いたかった。それでも、僕は闘い続けてきた。だから今、もう一度「宣戦布告」。

堀江貴文、早すぎる自叙伝。
幼少期、九州での窮屈だった時代、憧れの東京、東大時代、恋、起業、結婚、離婚、ITバブル、近鉄バファローズ買収への名乗り、衆議院選挙立候 補、ニッポン放送株買い占め、時価総額8000億円、ライブドア事件、逮捕、検察との闘い、服役、出所、そして新たなステージへ……。またたく間 に過ぎた日々の中で僕が直面してきたこと、すべて。
目の前のままならないこと、納得できないこと、許せないことと闘い続けてきた著者が、自分の半生を正直に語りつくす。

「ことごとく抵抗し続けた僕は、生意気な拝金主義者というレッテルを貼られ、挙げ句の果てには刑務所に入ることとなった。
こんなふうにしか生きられなかったので、後悔なんかはしていない。
僕はこれからも納得のいかないものとは徹底的に闘っていくつもりでいる。闘い自体を目的にしているわけではないが、僕がこの限られた人生で幸福を追求するためには、どうしても闘いは付いてまわるはずだ」 【本文より一部抜粋】