金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの? ★★★★★
メールマガジンの内容抜粋なのでゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく - How Many Books Do You Have?と比べると、フィルターがかかっていなくリアルなホリエモンの言葉だ。
読者の悩み相談にホリエモンが答える形式で読みやすい。
本人も自覚があるように、結構ズバッと言うので気持ちが良かった。
他者との軋轢を生むだろうが…。
ホリエモンは固定概念にとらわれないせいか、発想が柔軟だ。
そしてその発想から生まれたビジネスモデルも豊富だ。
よくそんなに思いつくもんだ。
固定概念から抜け出し新しい発想で起業したい人はぜひ読んでほしい。
p.30
仕事ができないからサービスしなきゃいけないだけでしょ?嫌なら、その仕事をやめればいい。やめたら次がないとかいう程度なら、「サービス残業しなきゃいけないレベルの実力しかない」ってことでしょ
正論だ。
p.119
オリジナルパッケージの『うまい棒』と会場で一番大きな手提げ袋を作ることにした。
1番おきな手提げ袋は他の袋を全部収めることができる。会場を出て行くときは当社の商品のロゴ入りバッグで埋め尽くされるはず。『うまい棒』は渡されて食べないことはまずない。しかも原価が安い。
惰性を砕く、良いアイディアだ。
p.132
なんかあの黒いのが嫌な外国人は多いみたいで、わざわざ飯を海苔の外に巻いたりとかしてるみたいです。だから黒くない海苔を開発したらどうですかね?
本当に固定概念にこだわらない発想だ。
しかも単純。黒が気に入らなかったら別の色に。
p.142
私は同業の人にもどんどん情報やアイディアを教えちゃうほうだったので。スキを見せないとか有益な情報をしゃべらないというのが理解できません。この高度に情報化された時代、アイディアに価値なんてほとんどないでしょ。
アイディアに価値がないってすごいこと言うな。
お金を生むのはアイディアじゃなくて、アイディアを使って実行する行動力か。
p.162
各書店のランキングに加えてブロガーなど色々なジャンルの人に声をかけて、リアルタイムにおすすめランキングが詳しく表示されるアフィリエイトで稼ぐサイトが作れるのでは?
Honzだな。
p.177
まあ経営者の責任にしている時点であなたはダメですね。経営者の責任でもあり、あなたの責任でもあります。青臭い理想論ばかり振りかざしていても打開策は見つかりませんよ。
同感だ。
同じことをJALの体質 - How Many Books Do You Have?に書いたことがある。
p.219
食糧危機にはなんないっしょ。人口もあと50年もすりゃピークアウトしますって。
p.229
日本は人件費も生活レベルも高いので製造業には既に向いていませんね。海外で生産して海外で販売ということに当然なるでしょう。円高だと思うならば、どんどん海外に投資すりゃいいということです。
農業も製造業も先行き暗いとなると、残るは技術だけだな。
p.243
出所したら私は正真正銘、自由の身になるわけだが、刑期中のいまでも、心のなかは自由でいる。私に悩み相談してくる人たちには、「どうしてあなたは檻の中にいるわけでもないのに、そんなに不自由なの?」と問うてみたい。
p.252
この世のシステムのほとんどは、人を幸せにするためではなく、単なる惰性で残っている。究極的には「お金」もなくなっていいツールだ。
ズバッ!!と。
知らなかった言葉:
直間比率 とは - コトバンク
税収における直接税と間接税との比率。直接税とは納税者と担税者とが一致する租税(例:所得税)であり、間接税とは納税者と担税者とが一致しない租税(例:消費税)。つまり、間接税とは実際に租税を納める納税者が、租税を負担せずに、他者に負担を転嫁する租税をいう。
内容紹介
3月27日に仮釈放された堀江貴文の新刊。
収監中も鮮度の高い情報を発信し続ける著者による、若者のためのビジネス書。
獄中という状況を感じさせない未来を見据えたビジネスアイディアの数々に加え、本書では、それを実現するためのメソッド、思考を読み解く手引きとして、メールマガジン読者とのQ&Aを再構成の上、収録。
さらに特別解説として、著者のよき理解者である文化人類学者・船曳建夫氏、夏野剛氏、藤沢数希氏、西村博之氏ら識者が、著者の思考の補助をしつつ、合理的思考を説く。カバーイラストは漫画家の西原理恵子氏。