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決定版! すっきり書ける文章のコツ80

決定版! すっきり書ける文章のコツ80 ★★★★★




非常にシンプルな構成で分かりやすい。
どれも有用と思うコツばかりで、ページ稼ぎの重箱の隅をつつくようなものはない。
中でも「68 書き出しは理屈よりエピソードで」、「69 あなたにしかかけないことを中心に」、「70 書き出しはとくに短文で」、「79 音や匂いを連想させる」のコツが気に入った。


p.4
最強の6箇条
1 文は短く できるだけ短く、歯切れ良く言い切ろう
2 一点似集中して 一つの文には一つのことだけでいい
3 誰が読んでも同じ意味に 一つの解釈しかできない文にしよう
4 同じ言葉、同じ内容は不要 ダブりは言い換えて解消しよう
5 句読点をしっかり打つ テンとマルを意識して的確に
6 積極的に改行する 数行以内に行をかえよう

p.016
主語と述語をかみ合わせる

大臣の釈明は、プライバシーだからと言い逃れして批判をかわそうとした。

解説
「大臣」が「かわそうとした」のです。「大臣の釈明」そのものが、かわそうとしたのではありません。主語と述語がマッチしないと、違和感をもたれてしまいます。

大臣の釈明は、プライバシーだからと言い逃れして批判をかわそうとしたものだ。

ブログを推敲してたらどんどん主語と述語がかみ合わなくなる。


p.24
「は」と「が」を使い分ける

あそこにいる鈴木君はよく働いてくれたおかげだ。

こんな間違いするかな。
推敲してたらありうるか。


p.28
「名詞+する」を使いすぎない

みんなで励行しようと決定したゴミ拾いの日程を遵守する意識が減退しているとは、いやになてしまうなあ。

みんなでしっかりやろうと決めたゴミ拾いの日程を守る意識がなくなっているとは、いやになってしまうなあ。

なるほど。
意識したことがなかったが、「名詞+する」の方が高尚な感じがして使いがちかもしれない。


p.38
文末の「〜と思う」は要注意

大学時代に海外生活を体験することはとても役に立つと思っています。
私も日本以外の世界を知り、世界を肌で感じたいと思います。

大学時代に海外生活を体験することはとても役に立ちます。
私も日本以外の世界を知り、世界を肌で感じたい。

解説
「思う」「考える」から、そう書くわけです。当たり前のことを思う、思うと何度も断る必要はありません。

これもありがち。


p.112
ひらがなで書くほうがよい例

手紙を書いて見る 手紙を書いてみる
考えて置こう 考えておこう
花の様に美しい 花のように美しい
できあがって行く できあがっていく
やる気が出て来る やる気が出てくる
思っていた所だ 思っていたところだ
話し合っている内に 話し合っているうちに
見た事がない 見たことがない
又あの人に会った またあの人にあった
何故 なぜ
何時も いつも
お目出度い おめでたい
日本と言う国 日本という国
友達達 友達たち
矢張り やはり
有難う ありがとう
六分毎に 六分ごとに
尤も もっとも
然し しかし
所謂 いわゆる
参加者等 参加者ら
五キロ位 五キロくらい
この論文に於いて この論文において
読めば読む程 読めば読むほど

けっこう自分の書き癖があてはまる。
直さないと。


p.118
語調をそろえる
語調の統一と文の終わり方に変化をつけることは、まったく別です。
語調を統一したからといって「私は3人兄弟である。その真ん中である。上は姉である。弟は父親似であるが、私は母親にである」のようにいつも同じ結びの文が続くと単調になってしまいます。動詞の変化や論文意外では体言止めなどを活用して、文末を多彩に演出してください。

これも気をつけないと。
語調をそろえると、文末が同じになりがちだ。



p.149
同音異義語や変換ミスに注意する

責任を追求 責任を追及

間違えに気付かなかった。


p.155
書き出しは理屈よりエピソードで

自分の経験や出来事で十分。そこに書き手の個性がにじみ出ます。

改善後の文章は活き活きとしている。





内容紹介
この1冊で全て解決!

わかりやすい文章を書くにはコツがある! つきつめればキリのない書き方や文法論をあえて切り捨て、機能ごとに80のコツに収録。
難しく考えがちな文章を書く! ということを、もっと楽に身につける方法をまとめた1冊。
もう悩まない! 書いて伝えるための厳選ノウハウ集。
コラムを削って鍛える、別冊「文章の達人ドリル」付き。
内容(「BOOK」データベースより)
修飾語は長いものから先に書く。積極的に改行する。主語と述語を近づける。読点「、」で誤解を防ぐ。「い」抜きと「ら」抜きに注意。関連の強いものをまとめる。主役を早く出す。ときには文を短く削る…書いて伝えるための厳選ノウハウ集。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
高橋/俊一
早稲田大学卒。毎日新聞前橋支局、福島支局、社会部記者などをへて朝日新聞社入社。横浜支局、社会部記者から富山支局次長、北海道報道部次長、朝日学生新聞編集部長、世論調査室次長、総合研究本部経営研究担当部長兼主任研究員、ジャーナリスト学校主任研究員などを歴任した。この間、世論調査協会理事、日本記者クラブ会員、早稲田大学メディア文化研究所客員研究員。現在は日本大学および大学院講師、フリージャーナリスト・コラムニストでもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)