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早起きは3億の得

早起きは3億の得 ★☆☆☆☆

1日1英文Vol.1からvol.3まで読んで素晴らしかったので、同じ著者のビジネスに関する考え方を書いた本書を読んた。

序盤は、”早起きは3億の得”という自分の体験談、成功談。
何故早起きは良いかを語っているのだが、ビジネスマンの早起き推奨本の二番煎じ、三番煎じは否めない。

後半は、健康法や、旅行の際でも筋トレを忘れるなとか、海外ではフィットネスジムが併設されたホテルを予約しろとか趣旨からズレ始める。
あまりの幼稚な内容に、読んでるこちらが恥ずかしくなった。
もうタイトルの”早起きは3億の得”から離れ、普通の成功した社長の持論本に成り下がってしまったのが残念だ。
著者の言葉を借りれば、”2割のビジネス書をパクった残りの8割のビジネス書”に該当するのが本書だと思った。
よって★1つ。

p.074 二兎追うものは3億を得る
失敗から学ぶことより成功から学ぶことの方が数倍多いと思っています。もっとはっきりいってしまうと「失敗からは学ぶべきものは何もない」と思います。
「成功」を通じてどんどん強くなっていく。

強靱で積極的な人らしい。

p.076 二兎追うものは3億を得る
いつも歩いて通って駅までの道にマンホールがあってそのふたが何故か外れていて、穴に落ちてしまった場合、あなたは二度とその失敗を繰り返さないでしょう。
これが、失敗から学ぶことの全てと言っていいと思います。
一度体験した痛みを二度と味わいたいくない。
つまり失敗しないためのルートを学ぶこと。失敗から学ぶのは成功へのルートではなく、二度目の失敗を避けるためのルート(手法、方法)なのです。
失敗がないから、相対的に成功へ近づくと考えて良いでしょう。

なるほど。成功から学ぶことの方が数倍多いというのは納得できた。

p.081 二兎追うものは3億を得る
マーケットの潮流にあっているかどうかは二の次。まず考えるのはその商品、サービスが市場でオンリーワンか否か、ということです。

普通のビジネス本レベル

p.111 ビジネス書よりもマンガを読め
これから投資をする人は、まずお小遣いの中で実際に投資をしてみることです。そして自分の経験の中から自分なりのやり方を身につけること。

実際に動くとこを躊躇し、開けてもくれても指南書を読むという行動は、裏を返せば、出来るだけリスクを背負いたくない、という態度の表明でもあります。
そして、リスクを背負いたくない、というのは言葉を返せば投資をしたくない、ということです。投資=リスクですから。

考えてばかりいないで、実行しろ!ってこと。
これも普通のビジネス書レベル。

p.121 ビジネス書よりもマンガを読め
ボクは基本的に、書店のランキングに入っているようなビジネス書は読まないことにしています。なぜならば、そのような本は読んでいる人が圧倒的に多い、ということはその情報自体がインフラ化してくるわけです。
そのような中で成功するノウハウは存在しない、という確信があるからです。
成功とは、所詮、相対的な問題なのです。他の誰か大勢よりも秀でていること。
ということは、秀でていない他の誰か大勢を必要とします。
書店のビジネス書ランキング上位は、まさに秀でてない他の誰か大勢の多くが読んでいると思われます。
成功とは、多くの人々と自分との間に<差異>をつくることです。その誰かが皆同じ本を読んでいるときに、自分も同じ本を読んで<差異>が生まれるわけがないのです。

ビジネス書のランキング程度で他者との<差異>は生まれないと思う。
ランキング外のビジネス書で外れを引く可能性の方がずっと高いだろう。
なので、この意見にも賛同できない。

p.123 ビジネス書よりマンガを読め
ボクはビジネス書をあまり読みません。ビジネス書の8割は他の2割のビジネス書のバリエーションだと思うからです。

今のところこの本も、その8割に入っている。

p.124 ビジネス書よりマンガを読め
ビジネスというのは時間を先取り、それをサービスや商品に変えて消費者に提供する行為だといえます。人々が必要としているのは何か?それをライバルよりも先に見つけ、商品やサービスという形にして提供する、ということです。
具体的には、人々が今何を欲しがっているのかという現実を観察して、そこから、ではこういう商品、サービスを提供すれば売れるであろう、とイメージすること。つまりイマジネーションです。

どのビジネス書にも書いてある。

p.165 自主的に週休3日で働いてみる
アルコールによって多少、攻撃本能が刺激されると防御本能も弱くなりますから、ボクも普段ライバルには話したくないことを話しますし、相手も話します。
コミュニケ-ションを超えた飲みニケーションです。

これも8割のビジネス書でよく見る。
ビジネス書の定型文といってもいい。

p.203 非常識な儲けは健全な肉体に宿る
だから僕は今、できるだけ炭水化物を取らないように心がけています。

ところで、炭水化物を取るとどうして太るかご存じですか?

ダイエット本を読んでるつもりはないんだが。
趣旨からはずれるのはいかがなものか。

p.217 月収50万以下の人は、まず月5万円の副収入を稼げ!
月収50万といえば、手取りで40万円に満たないくらいでしょうか。
僕はそういうサラリーマン生活を淡々と繰り返している人を見ると、不思議に思います。
なぜ、そんな生活で満足しているのだろうか?
夢はないのだろうか?
あるいは自由な選択肢というものが無いのだろうか?何かが奪われているのだろうか?あるいは何かを畏怖しているのだろうか?と。
あるいは、もしかしたら無意識で稼ぐことは良くないことだと思っているのでは無かろうか、と。

この思考は素晴らしい。この本で唯一心に残った文章だ。
”何故、より稼ぎたいと思わないのか”という純粋な疑問を持っている。
他の人とは異なった見地で面白い。
多くの人は安定した生活を放棄してリスクを冒すことへの畏怖でしょう。

p.220 いきなりその道のプロに変身しよう
自分以外の何かになることによって、別の視点でこの世界を観察し、様々な価値を相対化することが出来ます。さらに、自分自身を客観的に見つめることが出来ます。
成長するということは、変化を受け容れることに他なりません。
変化を受け容れて、自分も変わること、つい一瞬前の自分とは違う、別の自分に突然変化すること。

p.221 いきなりその道のプロに変身しよう
たとえば、あなたが独自のダイエット法でダイエットに成功したとします。
その経験を活かして、ダイエットのブログを作りたいと思います。
そのとき、あなたはすでに「ダイエットで成功した結果、ダイエットに関する情報発信を始めた田舎のおばちゃん」ではなく、「全国の肥満で悩む女性のを救う、ダイエットプログラム・プランナー」となるのです。

田舎のおばちゃんからプログラム・プランナーとなれば、意識が変わる。
特にプロ意識を持つようになる気がする。
そうすると、ビジネス的な考えになるのかもしれない。

p.233 目標を初めに作って逆算して生きる
僕が起業してからを振り返ってみると、収入の目標を立てて、それを実現するにはどうしたらよいか、と言うようなことを常に考えてきました。

しかし、すべてが逆算の思考法でやってきたかというと実はそうではなく、その反対、つまり原点思考あるいは積み重ねの思考法のほうが、件数は多いと思います。
結果は分からないがとりあえずやってみる、ということです。

本書の前半に書いてあったのは、まずやってみるという主張だったが。
しかし、この章ではは逆算の思考法を主張していて趣旨がブレている。

p.235 目標を初めに作って逆算して生きる
逆算思考では最終的なゴールから通過点を演繹的に導き出し設置するので無駄がありませんが、ともすると<枠>を逸脱したところのにある価値のあるファクターに気づかない可能性があります。
だから最初は積み上げ思考で色々試行錯誤してみる。そこで結果が出てきたら、その一連のプロセスをルールかする。そこで初めて逆算思考に持ち込み、所定の結果を得るにはどれだけ構築すればよいのかを計算する、というやり方がよいかも知れません。

”目標を初めに作って逆算して生きる”という章のタイトルと矛盾してしまっている。

内容紹介
「朝めし前」に送った1通のメールが
10日で4200万円、4年で7億8000万円の売上に!
ケタはずれに儲けるための
常識はずれな生活習慣
【世間の常識から解放された人だけが、人生に革命を起こす!】
●めちゃくちゃに忙しい時こそ、自分から「週休3日」にしてしまう
●朝ごはんを食べる前に、予定をたくさん詰め込む。楽しすぎて寝てられない 
検索エンジンで検索するな 
●「目標は紙に書け」なんて、大ウソ
●失敗から学ぶべきことなんて何もない
  ●首尾一貫性を放棄せよ。「朝令暮改」大賛成! 
●「急がばまわるな」「石の上にも三年では化石になる」――ことわざを疑え