スポンサーリンク

ツレがうつになりまして。

ツレがうつになりまして。 ★★☆☆☆

一番為になったのは、ツレの兄貴が来てかき回すシーン。
鬱の人とのコミュニケーションについて客観的にみれてとても良かった。

兄貴「男ってのはさぁ、一家の大黒柱なんだよ。だからどんなに辛くても家族のためだと思えばがんばれるもんなんだよ。」

兄貴にはまったく悪意はなく励ますつもりだったんだろうというのはよく分かるが。

妻「静かに見守って欲しいのに、どうして土足で踏み込むかなぁ。

よく「がんばれ」は禁句というが妻の吐露からも本当のようだ。
鬱の人は静かに見守る。
肝に銘じます。

残念だったのは、鬱になったきっかけの描写が薄かったところ。
どれだけストレスがあったのか?どれだけ激務だったのか?
amazonレビューを見ると本の方ではそれがよくえがかれているそうなので本の方が良かったかもしれない。

気になったのが、序盤(うつの診断が出る前)から大人(妻)と子供(ツレ)のような会話をする二人。
夫をツレと呼ぶ関係。
結婚何周年かの同窓会?でのスピーチで一人称に「ボク」を使うツレ。
精神的な幼さが見える。
ツレに抱いたイメージは鬱になる前からスーツを着た子供だ。

鬱だと診断された後の会話

ツレ「夜寝れないのがつらいんだ。」
妻「会社辞めたんだし昼寝すれば?」
ツレ「昼間っから寝るなんて出来ないよう、世間様に申し訳ない。」

この会話は全く理解できない。イライラすらした。鬱じゃないと分からない気持ちなんだろう。

夫婦二人三脚ハッピーエンド(妻側の両親の理解あり)。
しかし、支える人がいない人、理解してくれない人しか周りにいない人、貯金がない人はどうなるのだろう…。
最後に、鬱病はもっと深刻で重篤な心の病気だと思っていたので、これを観たら「鬱ってそれほどでもないんだな。」と思った。
人それぞれ症状によるんだろうけど。

内容紹介
【INTRODUCTION】
実話をもとにした、感動&ハッピーな≪夫婦のラブストーリー≫!!
仕事をバリバリこなすサラリーマンの夫、通称ツレ(堺雅人)が、ある日突然、心因性うつ病だと診断される。
結婚5年目でありながら、ツレの変化にまったく気付かなかった妻・晴子(宮あおい)は、妻としての自分を反省する一方、
うつ病の原因が会社にあったことからツレに退職を迫る。会社を辞めたツレは除々に体調を回復させていくが…。
【CAST】
宮崎あおい 堺 雅人
吹越 満 津田寛治・犬塚 弘・梅沢富美男  田山涼成 / 大杉 漣  余貴美子