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岳 -ガク- ★★★☆☆

原作の漫画を読んでとても面白かったので映画を見た。
小栗旬長澤まさみが出ているのでアイドル系俳優頼みの映画かと思ったが、山岳事故が主なのに陰鬱な感じにならなかったことと、なにより雄大な山々に圧倒されて楽しめた。
自分のような登山素人には久美の目線がぴったしで、何でスニーカーで山に来るんだと同じように思ったし、救助隊が遺族に殴られ土下座をする理由も全く分からなかった。

一番心に残ったのは、遺体を回収するために崖から落とす”フォール”。
でもあれって、死んでない人を合法的に殺す殺人に使われることはないのだろうか気になった。そもそも合法なのだろうか。いや映画では当然のごとくやっているから合法なのだろうけど。

そういえば、ちょっと違うがフォールをyoutubeで見たことがある。
TVカメラがまわっている前で、垂直な崖で亡くりロープに吊されている状態の遺体を、自衛隊がライフルで落とすといった内容だ。

それでも★が3つだったのは、寒さが表現できてなかったところ。
息が白くなく、震えることもなかったので今ひとつ寒さが伝わってこなかった。
また危険な場所だからしょうがないが、合成をよく使っていて背景から人物が浮いていたところ。
極めつけはリアルな山岳事故をテーマにしているが、三歩を人間離れした超能力の持ち主にしてしまったこと。
ドラゴンボールか!