スポンサーリンク

マッド・シティ

マッド・シティ ★★★★★

メディアの危険性を伝える映画。
視聴率のためにサムを操るマックス。
好き勝手やっていたのだが、以前の仕事仲間のケビンはその上をいく。
そうなると今までのように、視聴率至上主義という特徴がケビンに取られ、マックスがまるで真実を伝える側かのように思ってしまいそうになる。

しかし二人とも情報操作しているというという点では変わらない。
つまりケビンはサムを悪者に仕立て、マックスはサムの同情を得るという正反対のあらすじを描いているだけということだ。
終盤、サムへの同情が減り始めるとマックスは焦り収拾しよとしたが後の祭りの結果に。
「我々が彼を殺したんだ!」
という言葉はちょっと違和感を感じた。もともとのきっかけはあなたじゃない。
そしてマック自身がカメラの前に晒され同じ目に遭うという皮肉が描かれている。
この映画の唯一の良心はマックスと言い争った地元テレビ局のボスおじちゃん。
一線を越えるなという言葉が印象的だ。<

日本では「破線のマリス」というメディアの危険性を伝える映画があり、こちらもかなり面白かったと記憶している。