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デビルズ・ノット

デビルズ・ノット ★★★★★



実際の事件ウェスト・メンフィス3 - Wikipediaを元にした映画。


ところどこに出てくる宗教が印象的だった。
車のトランクに貼られたステッカー。
洗礼を受けるシーン。
悪魔崇拝者を罵るシーン。


狂信者は他者を理由なく排除しようとする。
しかも本人たちは自分たちが異常なことに気づいていない。

そして他者を排除しようとする空気が地域に蔓延していく。


その空気に飲まれたのか警察は都合の悪い証拠は処分し、都合の良い自白を誘導しそこだけを記録する。


これはアメリカだけの話じゃない。
日本でも似たような事件は起こっている。


犯人にパソコンを遠隔操作され警察に犯人に仕立て上げられた4人。うち2人が嘘の自白を強要させられたパソコン遠隔操作事件。

そして郵政不正事件で警察、検察に犯人に仕立て上げられた元厚生官僚。
私は負けない  「郵便不正事件」はこうして作られた 2015年29冊目 - How Many Books Do You Have?


司法制度はアメリカにしろ日本にしろ全然ダメだ。


悪魔は、だれか。
全米を震撼させた、3人の児童の猟奇殺人事件。
犯罪史上希にみる“未解決事件”の真相に、あなたは気付けるか。

全米を震撼させ、社会現象を巻き起こした衝撃の実話を元にしたサスペンス・ミステリー。

猟奇的な手口で幼い子供3人の命が奪われた”ウエスト・メンフィス3事件”。
事件の背景と裁判の模様を生々しく記録したドキュメンタリー映画のテレビ放送をきっかけに、悪魔崇拝者と断じられて逮捕された少年3人が、実はアメリカ史上最悪の冤罪被害者ではないかとの疑いが浮上。
ジョニー・デップウィノナ・ライダーピーター・ジャクソンといった大勢の著名人が3人への支援活動を繰り広げるなど、社会現象へと発展。
20年以上経った現在も真実が闇の彼方に眠る未解決事件に迫った問題作。

コリン・ファース(『英国王のスピーチ』)、リース・ウィザースプーン(『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』)のオスカー俳優二人が事件の重要な関係者を演じる。
ファース扮するのは事件の真相を追う私立探偵。
事件の謎に迫っていくにつれ、次第に容疑者3人が冤罪だという確信を深めていく。
一方、ウィザースプーンが演じるのは、被害者のひとりの母親。
最愛の息子を殺害した犯人への重罰を望みながらも、不可解な裁判を傍聴するうちに警察や司法への信頼を失い、心かき乱されていく主婦を繊細に演じる。
豪華実力派キャストが配された登場人物はすべて実在&実名のキャラクターである。

監督は『スウィートヒアアフター』でカンヌ映画祭グランプリを受賞、またアカデミー賞では2部門にノミネートされた名匠アトム・エゴヤン
警察による呆れ返るような証拠紛失や自白強要、事件と何ら関係のない“証人”たちの作り話、さらに保守的な地域特有のアウトサイダーへの偏見といった根深い問題をあぶりだしながら、事件の裏側では実際何が起こっていたのか、真犯人はいったい誰なのか、悪魔より恐ろしい人間の闇をまざまざと浮き彫りにしていく。