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池上彰の君たちと考えるこれからのこと 2016年15冊目

池上彰の君たちと考えるこれからのこと ★★☆☆☆





知らないと恥をかく世界の大問題 (7) Gゼロ時代の新しい帝国主義のほうが世界情勢についてより詳しく分かりやすかった。

一方、この本は内容が全く一緒で、それでいて浅い感じだ。



また、この本は内容紹介によると『日経新聞本紙朝刊の大人気連載「池上彰の大岡山通信 若者たちへ」の書籍化第二弾!』とのこと。

東工大での講義なので東工大にスポットを当てた話は当然多かっただろうけれども、このタイトルで書籍化するならば読者は東工大に興味がある人のみを想定しているわけじゃないだろうから省いたほうが良かったのでは。


自分は東工大の教育改革なんてまったく興味が無い。
なぜ載せたんだろう?


p.96

審議時間を長くかけているから民主的というのも、ずいぶんと単純な話です

池上彰憲法解釈変更に反対なのは分かる。

ただ、例えばあと半年結論を遅らせたところで何も変わらないと思う。

ニュースを見ない人は見ないし、国会中継を見ない人は見ない、反対派はまだ十分な議論がされていないと言い続け、賛成派はもう十分議論したと言うだろう。


時間は有限だし、賛成にしろ反対にしろどこかで結論を出さないといけないと思う。

もしくは憲法解釈変更を問うために解散し、総選挙をして国民の総意を確認するのがベターだったかもしれない。


p.166

テロリストの多くがフランス生まれ・フランス育ちのフランス人だったからです。

フランスに生まれ育ったのに、貧しい生活で十分な教育が受けられず、仕事が得られない。体力があり、働く気が合っても失業している。これは辛いことです。自分はなんのために存在しているのか、懐疑的になってしまいかねないからです。
そんな若者たちが、「聖戦」を呼びかける宣伝に惹かれ、「死に場所を見つけた」と思い込む。こんな負のサイクルを断ち切らないと、また新しいテロリストを生み出すことになるでしょう。

フランスの植民地支配が原因だと知ると、因果なのかもしれないと思わされる。



日経新聞本紙朝刊の大人気連載「池上彰の大岡山通信 若者たちへ」の書籍化第二弾!

本書は、池上氏が東京工業大学で講義を持ち、大学生に現代史やニュースの解説をするなかで、新たに感じたこと、東工大生(や、彼らと同年代の若者たち)へ伝えたいメッセージなどを記した一冊です。
18歳選挙権引き下げ、パリのテロ事件、ヨーロッパの難民問題、東芝の不祥事、安保法制……など、さまざまな時事ニュースを足がかりに、私たちはなにを考えるべきか、どう考えたらよいかについて、思いをつづります。