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図説・ゼロからわかる 三大宗教の読み方 2016年9冊目

図説・ゼロからわかる 三大宗教の読み方 ★★★★★



とても分かりやすい。

今までに宗教に関する基本的な本を読んできてが、知りたいことが書いていなかった。
しかし、この本にはあった。
それだけでも読む価値はあった。


p.96

プロテスタント(カルヴァン派)が多いオランダは、カトリックの信仰を押し付けるスペインに対して壮絶な独立戦争を挑み....勝利。プロテスタントは禁欲的な勤労そのものを信仰の証と考えるので、オランダ人はひたすら経済的利益の追求だけに専念し、カトリック教国のように宣教師を送ることもない

徳川家康が関ヶ原の戦いで天下を取った1600年、オランダ船リーフデ号が吸収に漂着した。家康は乗組員を救助させ、イギリス人ウィリアム・アダムズとオランダ人ヤン・ヨーステンを外交顧問として採用した。ヤン・ヨーステンがエドに与えられた屋敷跡は現在の東京駅の西口にあり、彼の名前から今も「八重洲」と呼ばれて言る。

だからオランダだけ出島で貿易をしていたのか!
納得。


p.101

ユダヤ教(紀元前~)
キリスト教(1世紀~)
イスラム教(7世紀~)

この時系列を知らない人のほうが多そう。


p.140

クルド人とは

人口およそ2500万~3000万人
国家を持たない最大の少数民族

そんなに!
数万人くらいなんじゃないかとぼんやりと思っていた。


p.179

大乗仏教とは、哲学論争に没頭する従来の部派仏教を「小乗」と呼んで非難し、「般若経」「華厳経」「法華経」のような新たな経典を生み出した。
したがって、これらの経典はブッダの言葉を直接伝えるものではなく、大乗仏教の理論家がブッダの名を借りて自らの思想を語ったものである。

ブッダ、もしくはブッダ近い菩薩が説いたものならわかるが、理論家の個人的な思想が経典だったなんて。


p.185

菩薩
将来仏陀になるため修行中の者
仏陀になるまでの修業の道を菩薩という

如来
ブッダの称号のひとつ
「そのように来たれし者」、「修行完成者」の意味。

結局菩薩は、者なのか道なのか?
前調べた時は修行中の者だった。

それから、如来はブッダのことを指しているのに、阿弥陀如来や大日如来などの複数の名前を持つのか?しかもそれらの仏像は全部違う形をしている。


p.186

王族出身のブッダは、物質的な豊かさを極め尽くしたうえで人生の虚しさを知り、すべてを捨てて出家した。この世の虚しさに目覚め、一切の執着を捨てよ、というのが仏教の根本思想だ。
この思想は、貧困層にはなかなか理解できない。したがって、仏教の支持者は王侯貴族や豊かな商人に多かった。


ヒンドゥー教
基本的には世俗の仕事を続けたまま、神々救いを求める。世俗を捨てよと説く仏教徒は真逆の教えだ。


こうしてインドでは、仏教はエリート層、知識階級に、ヒンドゥー教は庶民層、貧困層に受け入れられるという二極化が起こった。民衆の支持を失った仏教は、次第に根無し草になっていった

だからインドは仏教の発祥地なのにヒンドゥー教が盛んなのか。


p.199

真言宗 弘法大師空海

曼荼羅は「現実世界がそのまま理想世界である」ことを示すという

現実世界は空であるというブッダの悟りの真逆じゃない?



内容紹介
ビジネスにも、インバウンドにも使える、グローバル時代に必須の教養!
宗教がわかれば世界が見えてくる! !

素朴な疑問から、ニュースの背景、各宗教の教義・歴史・信徒の暮らしにいたるまで、三大宗教(キリスト教・イスラム教・仏教)の基礎知識を、オール図解でコンパクト解説。一番わかりやすい三大宗教の入門書。<本書で取り上げているテーマ(一部)> ・キリスト教の神とイスラム教の神、そして仏の違いとは?
・牧師と神父、何が違うのか?
・ブッダは本当に実在したのか?
・発祥の地・インドで仏教が廃れた理由とは?
・ムスリムはなぜ豚肉を食べないのか?
・原理主義とジハードのほんとうの意味とは?
・イスラム人口が激増している理由とは?
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