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新・資本論 僕はお金の正体がわかった 2016年1冊目

新・資本論 僕はお金の正体がわかった ★★★★★

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ホリエモンというと銭ゲバというイメージがあるが、この本を読むと真逆の印象を持った。
「信用=お金」という持論は、一見スピリチュアルに足踏み入れたのか?きれいなジャイアンになったのか?と思わされる。

本心なの?後出しジャンケンじゃない?と思わなくもない。
しかし、随分とマクロに物事をとらえることでき、かつポジティブだな。


著者の本の中で「信用=お金」についての持論はこの本が一番わかり易い。

そして、既得権益への恨みつらみはあるものの、銀行、生命保険、住宅ローン、貯蓄に関する固定概念を破壊してくれる良い啓蒙本だと思う。


見慣れない語句

無尽 - Wikipedia
頼母子講(たのもしこう)に学ぶお金の構造 | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉:日経BPオールジャンルまとめ読みサイト

頼母子講の仕組みはシンプルで、まずは主宰者(講元、座元)が信用のおける仲間を集めてスタートします。仮に毎月10万円ずつ持ち寄る仲間が12名集まってスタートしたとしましょう。すなわち、毎月合計120万円が持ち寄られ、仲間の1人が120万円を受け取ります。積立は毎月行われ、その都度一人が120万円を受け取っていき、12カ月後に12人目が120万円を受け取って終了します。一見すると損も得もないように見えますが、これが地域からキャッシュアウトさせないための金融システムなのです。

順番があとになるほどメリットが薄くなるな。11人目は11ヶ月目に10万円多い120万円を手に入れられるメリットがあるけど、もしかしたら途中で誰かが逃げるかもしれないリスクもある。
そして最後の12人目はリスクしかないな。メリットなし。

そういったリスクや手間をなくすために銀行ってあるんじゃない?
無尽講の説明を読むと逆に銀行のほうが良いシステムなのではと思う。

それからクラウドファンディングでも仲介者、提供者に手数料払うわけだしなぁ。




寺銭 - Wikipedia

賭博が行われる場合に、それが行われる場所を提供する者に対して支払われる金銭のこと。

胴元の取り分か。


p.66

お金に対する教育がされなさすぎてて、貯金は美徳であるとかっていう、もう宗教じみた考え方って根強いじゃないですか。

不安の表れなのかもしれない。

p.106

高度経済成長なんていうのは、要はこれなんですよ。将来に上がる利益を先食いすることによって、急成長を成し遂げた。

内容(「BOOK」データベースより)
「お金は信用である」「信用さえあれば、お金がなくてもなんとかなる」「コミュニケーションが信用を生む」「お金の本質を見抜けなければ、搾取される」「貯金は悪」「住宅ローンのカラクリ」「不況は起こるべくして起きた」「起業はいつでも、どこからでもできる」…ホリエモンだから語れた、バブル、不況、貯蓄、ローン、投資、起業、そしてこの世の「お金」にまつわる真実。

著者について
堀江 貴文 (ほりえ たかふみ) プロフィール 株式会社ライブドア代表取締役CEO。1972年、福岡県生まれ。91年東京大学教養学部文科III類入学(後に中退)。96年、資本金600万円で「有限会社オン・ザ・エッヂ」を設立。翌97年には「株式会社オン・ザ・エッヂ」へと組織変更。02年、経営破綻した旧ライブドアから営業権を取得、04年には社名を株式会社ライブドアに変更。同年6月、経営難に陥っていた大阪近鉄バファローズ(現・オリックスバファローズ)の買収を申し出る。05年2月、ライブドアニッポン放送筆頭株主に。フジテレビとの間で、ニッポン放送の経営権争奪戦が勃発するも、同年4月にはライブドア、フジテレビ両社で和解が成立。フジテレビはライブドアから1000億円でニッポン放送株を買い取り、ライブドアに440億円の出資をすることになった。同年8月、広島六区から衆議院議員選挙出馬。落選。同年1月23日、証券取引法違反容疑で逮捕され、06年4月27日、東京拘置所から保釈。現在は最高裁判決を待つ身である。近著は『徹底抗戦』(集英社)。