わが盲想
執筆時、日本に来て15年。
15年も経っている。15年も勉強できる環境なんてそうそうない。
もう十分すぎるほどの時間が経っている。
君は一体何のために日本に来たの？
日本にくるときの情熱はどこにいったの？
両親、日本語を教えてくれた人、わざわざ駅に迎えに来てくれた人の期待に応える気はないの？
学校と寄宿舎が近いと寝坊してクラスを休む程度だったの？
自転車をもらって旅行を楽しむのが目的だったの？
本当にがっかりした。
他の留学生は数年で祖国に戻って、祖国のために尽力しているんじゃないだろうか？
成果を出さない人は切って、やるきのある新しい留学生を受け入れるシステムじゃないと駄目だ。
甘やかしたら駄目だ。
内容紹介
日本語が巧すぎる盲目のスーダン人が、聞き、嗅ぎ、味わい、感じた日本を描く、前代未聞の面白エッセイ!!
内容（「BOOK」データベースより）
ひょんなことから19歳で来日。言葉も文化も初めて尽くしのなか、さまざまなピンチに見舞われながらも、日本語、点字、鍼灸の専門用語、オヤジギャグを使いこなすまでになった著者。パソコンの音声読み上げソフトを駆使して自ら綴った、爆笑、ときどきホロリの異文化体験手記。
