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死ぬってどういうことですか? 今を生きるための9の対論 2015年17冊目

死ぬってどういうことですか? 今を生きるための9の対論 ★★★★☆


二人とも極端なので話が面白い。
よく成立したものだ。

瀬戸内寂聴はやたらと他人を出して話をする。その点が気になり個性をあまり感じなかった。
それに対して堀江貴文は超合理主義をいかんなく発揮している。
歯切れの良さが自信を感じさせた。

やっぱり堀江貴文からは目が離せない。



p.55

堀江
そもそも持ち家って、ものすごいリスクじゃないですか。未来の可能性を、じゃあ例えば五千万円で家建てました。五千万円分の、将来使えるであろう、あるいは自由に設計できる未来を「家」に固定化しちゃってるわけじゃないですか。三十年ローンなら三十年分未来を決めてしまってるわけですよ。なんでそんなリスキーなことが出来るのかが逆に僕は不思議なんですよ。

ほんとにそう。でも年取ったら家借りれなくなるしな。


p.94

瀬戸内
無いからそんなこと言えるのよ。

堀江
無いから言えるって話をしたら、何も始まらないですよ。全部体験してから話せ、ってことになっちゃうんで。

p.145

堀江
だから、ブラック企業批判ってのは僕は単なる甘えだと思いますけどね。イヤなら辞めりゃいいんだもん。繰り返しますが、やめられない時代ではないと思いますけどね。今は。

p.187

堀江
グローバル化の波によって、国民国家って概念そのものが揺らぎ始めている、って思うんですよ。国家への帰属意識もだんだんなくなっていってるし。

グローバル化が、国民国家でまとまらなきゃいけない理由をだんだんなくしてきているのではないか、と思っているんです。

でも、世界情勢は真逆を行っているように感じるんだけれども。



寂聴さん×ホリエモン!? この掛け算は予測不能!!

プロ野球球団買収、ニッポン放送買収、総選挙への立候補など
世間を賑わせる行動で一気に時代の寵児となった堀江貴文氏と、
尼僧にしてこれまで数々のベストセラーを生み出してきた
瀬戸内寂聴氏による、異色にして最初で最後の対談集。

時代の寵児から一転、出所後のホリエモンが、今もっとも
気になっているのは、お金のことでも仕事のことでもなく
「生とは、死とは」という人類不変のテーマだった!

「寂聴さん、死ぬって一体どういうことなんですかね?」