スポンサーリンク

もう国家はいらない 2014年36冊目

もう国家はいらない ★★★★★



ビットコイン、TPP、インターネット。
どれも「国家はいらない」兆候で、その流れは間違いないと思う。

しかし極限まで民営化して国家サイズを小さできたとしても、国家はなくならないと思う。
民族が違えば民族戦争があるし、宗教が違えば宗教戦争があるし、領土を巡って国家間の戦争がある。
それどころか畑へ引く水の量を巡って村民同士の戦争すらある。
人間は必ず集団を形成すると思う。


ホリエモンはいつもと変わらずとてもポジティブで、読んでいるだけで”なんかしなければ”という刺激を貰えた。
そして、なんとなく近い未来が垣間見えた気がする。
それだけでも読んだ価値はあったと思う。





p.15
田原
放射能の安全基準は、民主党除染基準値と決めた「年間1ミリシーベルト以下」がいまだに使われている。これは、ICRP(国際放射線防護委員会)の基準とも違う。厳しすぎる基準が、復興の妨げになっているという声もあるんです。

p.28
田原
社会が「リスクゼロ」ばかりを叫んでいると、いわゆる”安全神話”を生み出し、さらに事故が起きてもそれを闇に葬り去って、外部に公表しないということになってしまう。

p.58
堀江
グローバリズムは、貧富の差がなくなっていく過程だと思っています。

田原
貧困地域の学生に映像授業を届ける、なんていう人もいるね。

堀江
その国の中だけで見たら分かりにくいんだけど、世界的に見たら、昔のほうが格差はものすごく大きかったわけです。

グローバリズムというのは、情報のフラット化なわけですよ。

情報のフラット化は、貧富の格差をなくす方向に進むはずなんですよ。

アフリカの奥地で月1ドルで暮らしてた人と、日本で年収500万もらってた人って、そもそも能力の差は殆ど無いと思うんです。
だから、これまで経済格差があったのは、是正されるべきですよね。

言われてみると、そうかもなぁ。
なるほど。


p.103
堀江
「機械を使うより、バイトのほうが安いから、僕らが雇われているんだ」って思いました。

内容紹介
政府も警察も銀行もムダなもの! ?
異能の実業家・堀江貴文の思想に、
ジャーナリストの田原総一朗が挑む。

国がなくなれば、日本はよくなる!
「バラ色の国家解体論」。

パンドラの箱があったら、
開けるのが人間なんです――――。
人間は火という危険なものを手に入れた。
それすらコントロールしているとは言いがたい。
本質的にリスクゼロにはできない。
しかし、それでもリスクをとってしまうのが人間なんです。

世界は未知で、
可能性に満ちている―――。

個人資産が国家予算を凌駕し、テクノロジーの進歩が国境を無くす。
世界が変わった今、新しいビジネスチャンスが生まれている。
仮想通貨による取引のフラット化と活発化、
シェアの発想が生む衣食住の共有、体験や時間の共有。
異端ふたりの思想・発想から描かれる国家の解体と
希望に満ちた未来図とは。