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a big cheeseは「大きなチーズ」ではありません

a big cheeseは「大きなチーズ」ではありません ★★★★★



タイトルにいかにも売るためのいやらしさを感じる。
しかし、「よく使うフレーズ」、「簡単フレーズ」などのありきたりのタイトルだと手は伸びないから仕方がないか。
大丈夫。内容は面白い!!

p.4
本書の特徴
1 やさしい単語から成るフレーズが、なぜそのような「意味」になったか、そのフレーズが生まれた経緯、由来などを解説
2 各フレーズに例文をつけ、実際に使いこなせる場面を用意

特に「break the leg」、「black sheep」、「let the cat out of the bag」の由来は面白かった。
分からないまま丸暗記してもいいんだけど、由来を知るとすごく記憶に残る。

また、少ないけど幾つかTOEIC模試のリスニングにでてきたフレーズがあったので、知識として読んでおいても良いと思う。


p.135
make (both) ends meet

収入の範囲内で暮らす、分相応に暮らす

解説
このends(両端)は、「月(month)の初めと月の終わり」のことです。比喩的に、「(月の初めの)収入と(月の終わりの)収支」を意味する19世紀の簿記用語とされています。したがって、「収支と支出を合わせる」、つまり「収支を合わせる」という意味から生まれたものです。
実は、このフレーズ、make (both) ends of the year meetのof the yearが省略されたもので、「(農民が)収穫期から次の収穫期まで収穫物をもたせる」という意味から生まれたとする説もあります。

こんな感じでフレーズが出来た理由を解説してくれので記憶に残りやすい。


p.189
would you like to have dinner with us?

そろそろお引き取りいただきたいのですが。

解説
直訳すれば「一緒に夕食をいかがですか?」という意味ですが、「(夕食の準備がありますので)そろそろお引き取りいただきたいのですが」と遠回しにお引き取り願うときの表現です。

へぇ。


p.191
You can say that again.

そのとおりです。

解説
相手の発言内容や意見・提案に強い共感を表すフレーズです。日本語の「それは言えてる」に相当します。
You said it!「まったくだ」よりも語調が強くなります。

このフレーズ、TOEIC模試のリスニングであった。



内容紹介
これを日本語で言えますか?
・a blue rose ・a bus girl ・black sheep ・go to the dogs
・Say When. ・No sweat.
これらのような英語フレーズの多くは、中学校で習ったやさしい単語からなっていますが、直訳しても意味をなしません。
実際、ネイティブスピーカーは、日常会話で、これらのフレーズを多用しているにもかかわらず、日本の学校ではあまり教えてくれないのです。
そのため、ネイティブとの会話の中でこのような表現が出てくると、意味が取れなくて愛想笑いするしかないという方は多いのではないでしょうか。
本書は、それぞれのフレーズができた経緯、由来、謂われ、さらに関連する英語圏の文化や風習を理解することにより、定着性を高めることを目的とした読み物です。
これらのフレーズを実際に使えるように、各フレーズに「ミニ英会話」も付けています。
内容(「BOOK」データベースより)
やさしい単語だけなのに、なぜか意味がわからない!ネイティブスピーカーが日常会話で頻繁に使う、日本人は誤解しやすい表現165。
著者について
牧野高吉(まきの・たかよし)

明治学院大学文学部卒業、(米国)デーヴィドソン大学・英語科修了、(米国)サザンイリノイ大学大学院修士課程修了。修士号取得。
1979年 (米国)ニュー・メキシコ大学より、博士号(Ph.D.)取得。1979年 「英語教育協議会」より、「エレック賞」受賞。1982~1999年、北海道教育大学教授。
その他、大学英語教育学会・評議員、および北海道支部副支部長を歴任。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
牧野/高吉
北海道比布町に生まれる。明治学院大学卒業。University of New Mexico教育言語学博士(Ph.D.)。専門:第2言語習得理論。「エレック賞」受賞。元・北海道教育大学教授。現在、NPO「国際人育成機構」理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)