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ドラッカーのマネジメントがマンガで3時間でわかる本

ドラッカーのマネジメントがマンガで3時間でわかる本 ★★★☆☆

非常に読みやすくあっという間に読んだ。
かなり表面的な内容で、「なぜ?」と詰まるところが何カ所かあったのが残念だ。
ドラッカーの著書を読めということなのだろう。
またマンガは文章をそのまま絵にしたようなもので、無くてもまったく問題無い。

p.20 組織は組織のためにあるのではない
組織の役割を三つあげている。
1.「特有の使命や目的」を果たす
2.働く人を幸福にする
3. 社会に対する貢献

2は働く幸せ~仕事でいちばん大切なこと~ - How Many Books Do You Have?の著者の考え方と同じだ。
2と3は何故組織の役割として必要なのか?
それについての言及がない。

p.22 その組織(企業)はなぜ必要なんだ?

「存在理由のない組織」は存在しようがない。これは企業も同じ。「企業にも使命感」が必要だ。

ドラッカーは「企業は営利組織だと考える経済学者や経営者がいること」にあきれている。「自分の企業が何のために存在するか」。個人や営利のためではない。もう一度、「存在理由」を考えてみることだ。「なんのためにやっているんだろう」と。

存在理由は生きていくため、豊かな生活を送るため。
だから営利組織で問題ないと思う。
ドラッカーの著書の方には詳しく書かれているのかもしれないが、この本にはそれを否定するだけの理由が書かれていない。

p.154 全員一致なら決定をやめる

躍進時代のGMの社長素ローン氏は、会議で必ず「この議題について反対意見はありますか」と聞いた。反対意見が一つも出ないときは決定は先送りした。
「正しい決定は相反する意見や異なる視点の衝突から生まれる。全員の意見が一致した場合は決定すべきでない」

これが一番ビックリした。
反対意見がなければ満場一致のようなもので、全く問題のない完全なことのような気がするのに。

内容(「BOOK」データベースより)
ピーター・P.ドラッカーは、半世紀以上にわたってビジネスマンを指導し、彼が育成した企業は、メーカー、流通業、IT系などの分野にまたがり、ビッグカンパニーへ成長していった。本書は、ドラッカーの人物の背景からその思想、さらには具体的な指導内容についてポイント読み的にコンパクトに解説をしている。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
津田/太愚
上智大学卒。専門はドイツ哲学(カント『純粋理性批判』)。歴史、民間伝承、占い、人間関係、人生論、心理を楽しく、わかりやすく書くことをモットーとしている

つだ/ゆみ
90年、4コママンガデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)