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告白

告白 ★★★★★


2008年出版。
目次に興味をそそられた。
第一章 聖職者、第二章 殉教者、第三章 慈愛者、第四者 求道者、第五章 信奉者、第六章 伝道者。
何故かタイトルを揃えられるとワクワクする。
あぶない刑事の漢字二文字タイトルみたいだ。

この本には、世相批判がふんだんに含まれている。
やんちゃという可愛い言葉で包んだ迷惑違法行為、少年法に守られる若者、簡単に診断書を出す精神科医、死刑制度、ドラマに感化された人間など。
作者の鬱憤が良くでていると思った。

最後は上手くまとまったけど、”土壇場での美月の意外な顔”、”牛乳のすり替え”は後付け感がして今ひとつだった。
それでも読む手は休むことなく一気に読んでしまった。
八日目の蝉に続いて、とても面白かった。
どちらも母親の愛情が非常に感じられる内容だ。
2009年本屋大賞受賞とのこと。これから、本屋大賞を受賞した本を当たってみるかな。
★5つ。

p.24
愛美は事故で死んだのではなく、このクラスの生徒に殺されたからです。

えええ!
これは衝撃的。
どう転がっていくのか、読まずにはいられない。

p.174
徐々に意識を取り戻した森口の子と目があったのと、僕が手を離したのとは、どちらが早かったのだろう。僕は振り返らずにプールから出て行った。もう、足は震えてなかった。
僕は、渡辺が失敗したことに、成功したんだ。

まさかそんなことにアイデンティティを持つとは思わなかった。

受賞歴
第6回(2009年) 本屋大賞受賞
内容紹介
我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。ひとつの事件をモノローグ形式で「級友」「犯人」「犯人の家族」から、それぞれ語らせ真相に迫る。選考委員全員を唸らせた新人離れした圧倒的な筆力と、伏線が鏤められた緻密な構成力は、デビュー作とは思えぬ完成度である。