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中村天風 活きて生きた男

中村天風 活きて生きた男 ★☆☆☆☆

中村天風の伝記だが、その社会情勢、天風と関係がある人物を詳細に書きすぎて、肝心の天風師本人不在のページが多すぎる。伝記というより取り巻く環境に趣旨がズレてしまっていると思った。
具体的に述べると、第1章である。「父親の造幣局での賃金がいくらだったか」、「父親が精巧なすかしを入れるのに最適な用紙を完成した。」など、どうでも良い話だ。第1章まるまる蛇足だ。
第2章に入っても広田弘毅の件は必要ない。
結局第2章で自分には縁がなかったと思い、読むのを止めた。

小学1年だか2年の時に先生に、「遠足の感想文を書きましょう。でも、朝何時に起きて、何を食べて、何時に家を出てなどは書かないように。」とクラスのみんなに忠告したことを思い出した。
なので★1つ。

内容(「BOOK」データベースより)
心身統一法創見から80年。健康と幸福を願う人々に、積極人生の哲学を説いた中村天風。その破天荒な生涯を近代史のなかで検証し、「大名の子」とされた出生の謎を解き明かす。