§8 inとonのイメージ
in time 間に合って
ある間の(の中)に入っている意味
on time 時間通りに
ある一瞬とぴったり合っている意味で、中に入るほどの間が開いていない例
In the evening, She usually walks her dog.
夕方は、普通犬を散歩に連れて行く。
The last time she walked her dog was on the evening of July 15.
一番最後に犬を散歩に連れて行ったのは、7月15日の夕方だった。前者の場合eveningをどうやって過ごしているかという問題であるので、eveningを「間」とする意識が強い。だから”in”を使う。
それに対して、後者の場合、「一番最後の散歩」という一つとしての行為は具体的にいつだったかという問題であるので「間」というよりむしろ「時」や「時点」として捉える意識が強い。その付帯的な「時」をはっきりと示すためには、inは漠然としすぎて合わない。ここでは、やはりonで表現するしかないのである。
§9 outとoffのイメージ、overとaroundのイメージ
Clean out your desk!
机の中をかたずけてきれにしなさい。
Clean off your desk!
机の上をかたづけてきれにしなさい。
Clean your desk!
机を洗って汚れを落としなさい。outは立体感のあるものの中から外へ
offはあるものの表面から離れて
overとaround
He got over his fear of heights by taking parachute training.
彼はパラシュート訓練を受けて高所恐怖症を乗り越えた。
He got around his fear of heights by refusing ever to leave his one-story house on the beach.
彼は海辺にある一階建の家から絶対に出ないことにして高所への恐怖を避けた。つまり、障害物が物理的な物でなくても、それを「乗り越える動き」は水平軸を中心とする弧状を描き、また、それを避ける動きは垂直軸を中心とする弧状を描くのである。