親しみのあるNISですが、
現在のディレクトリサービスに求められる要件を考えると、
若干機能が貧弱です。
具体的には、元々UNIX/Linuxシステムにおけるユーザ情報の集約を目的としているため、
Samba等の他のシステムとの連携が容易ではありません。
また、ユーザ情報に組織情報やアプリケーションの管理情報等を紐付けることもできません。
LDAPと比較すると、
管理情報が多くなった際の性能劣化も気になりますし、
アクセス制御や暗号化といったセキュリティ面もLDAP の方が優れています。
NISはレプリケーションも容易ではないため、
集約したユーザ情報の可用性が問題になりやすいことも事実です。
LDAP ネームサービスの利点
- 【処理形態】検索処理
- 【構築形態】分散・オープンなシステム構築可
- 【データ構造】木構造(DNSツリーのような構造)
- 【データ更新】トランザクションの概念は特になし
- 【アクセス・操作】LDAP(TCP/IPプロトコル)で操作
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